真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part5/取り戻した絆
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「大丈夫です。そのリスクもよく知ってますから」
ハルナもサイトと同じM78世界地球の人間だ。かつてある悪徳ジャーナリストによってウルトラマンの正体が暴露された時の、周囲の衝撃は彼女も覚えがあり、その危険性も知っている。
あの戦いでなぜかファウストが二人になってしまったことへの疑問も募っているだろうが、ギーシュたちも結局知らないままだ。
「よろしい。
そしてルイズ。此度のウルトラマンへの助力、見事でした。あなたの魔法がなかったら、ミス・ウェザリーの闇の力に、さすがのウルトラマンたちも敗れてしまったのかもしれません」
「ありがとうございます!」
今回のゼロたちの勝利には、ルイズの存在も無視できない。あの時、ゼロとファウスト…二人の巨人たちを幻影と入れ替える魔法。それがなかったら、いずれゼロたちがファウスト・ツヴァイ=ウェザリーの圧倒的な闇の力の前に敗北していたかもしれない。
「あなたには本来、このような危険なことはさせたくないのですが…あなたの力が必要となっている以上、そうも言っていられません。でもどうか無理はしないで。決して死なないで」
「姫様…はい」
アンリエッタからの、一人の幼馴染としての視線と言葉を、ルイズは強く受け止めた。そしてアンリエッタは、今度はサイトの方に視線を向ける。
「サイトさん、今回もルイズを守ってありがとう」
「い、いえ…俺は…何も」
少なくともサイトの姿では何もできていない。だから謙遜した。
「何もできていないなんて思わないで。あなたの存在がなければ、ハルナは今もまた闇の力に囚われ、ウェザリーの操り人形のまま破壊を繰り返していたかもしれません。
ウェザリーの呪縛を彼女が振り切れたのは、紛れもなく彼女を大切に思うあなたの存在が大きかったからだと私は思います」
「……」
「これからも、ハルナのこともルイズの事も…仲間たちを大切に思うその優しさで、頑張ってください」
「…はい!」
笑みを見せたサイトに、アンリエッタもにこっと笑った。
ルイズたちがアンリエッタに、ラ・ロシェールでの戦いの報告に向かっている間、ムサシは残ったギーシュ・モンモランシー・レイナール・マリコルヌらと共に、街とアルビオンの間の空の爆発から落下したものの調査のため、ラ・ロシェールの町に留まったままサイトたちを待っていた。
ジュリオの情報だと、街の外…タルブ村の山岳地帯のふもとの森に落ちたらしい。
「タルブ村にまた寄ることになるなんてね」
ギーシュが少し感慨深そうに呟くと、レイナールが彼に尋ねてきた。
「ギーシュはレコンキスタが村を襲った頃に来てたみたいだが、何かあったのか?」
「サイトやミスタ・コルベールが学院に持ち込んだ銀色の乗り物があるだろう?あれは『竜の羽衣』としてこの村に安置されていたものなんだ。サイトはあれ
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