暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part5/取り戻した絆
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た。次に目覚めたのは…タルブ村のシエスタさんの家で、平賀君と再会した時です。

「あの方…?」
一体何のことだと疑問を感じたアンリエッタに続き、サイトも戦いの最期でウェザリーが口にした言葉を思い出した。
「そういえば…ウェザリーはおr…ウルトラマンに倒された時に、最後に言っていた気がする。自分も、『あの方』の掌で踊らされた人形…だって」
「元々彼女は獣人のハーフで、それ故に迫害されていたみたいだけど、彼女の言う『あのお方』がそれに付け込んで、あの力を与えたのかな?」
ジュリオも話に聞いていた彼女の境遇を振り返りながら、一つの仮説を立てる。
「その『あのお方』っていう奴、ロクでもない奴でしょうね。人間にあんな力を与えるなんて…」
ルイズはルイズで、トリステインを…ハルケギニアに災いを振りまくための力をウェザリーに与えた『あのお方』という存在に対して怒りを覚える。
「しかし、気になりますね。わざわざサイトさんの知り合いである彼女を…どうしてそのような邪悪な存在が浚い、ミス・ウェザリーに与えたのか…」
「そうですね。誰がどうしてハルナを…」
アンリエッタは、ハルナが狙われたことに関しても疑問を抱く。それはサイトがウルトラマンで、彼の知り合いであるハルナを人質的な価値観で敵が利用しようと考えていると考えるのが自然だが、あいにくこの場でサイトの正体を知るのはハルナとジュリオだけだ。
事情を知らない者からすれば、別に誰でもよかった気がしてならないだろう。
「ま、まぁ…わからないことを気にしても仕方ないですよ」
サイトが少し気まずげに言う。その言い回しに、ルイズはちょっと奇妙な話し方をするサイトを怪しんだが、すぐに気に留めなくなった。
「ハルナさん、あなたの中には、まだ力は残っているのですか?」
「…まだわかりません。正直、ウェザリーさんに力を奪われた時はもう二度と変身できないって思っていました。でも、私もアキナも…もうこの力を悪いことに使う気はありません」
「その根拠は?」
一つ懸念していることを、アンリエッタはハルナに尋ねた。その目を見て、ハルナは理解した。アンリエッタがあのように疑惑の眼差しを向けてくるのは当然だろう。もう一つの人格であるアキナもまだ彼女の中に存在し、彼女が闇の力を、トリステインは愚かハルケギニアに再び災いを振りまくために行使することを考えているのだ。
「アキナという自分の心の闇を引き出されてから、はっきり自覚したことがあるんです。私は…平賀君をこの世界に連れてきたルイズさんのことを…まだ許しきれていないです。この世界で彼に再会したときは、平賀君のお母さんのためにも絶対に一緒に帰ろうと思っていました」
「……」
ルイズはそれを聞いて、後ろめたい表情を浮かべる。彼女もハルナの気持ちを理解できていた。サイトを強く
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