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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part5/取り戻した絆
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どのマイナスエネルギーを吸収して、ウルトラマンの邪魔が入っても彼らに確実に勝てるだけの力を手に入れるためだ。なぜハルナを人形として選んだのかは…サイトがウルトラマンであることを知らない面々からすれば謎のままだったが。
「では、街のあの黒い立方体の物体も…」
トリスタニア、そして今回ルイズたちが派遣されたラ・ロシェールにも点在していた謎の黒い物体。ファウストはそこから発する黒い霧のようなものを…マイナスエネルギーを吸収して己の力を強化していたのを思いだし、アンリエッタはハルナに視線を合わせると、彼女もうなずき返してきた。
「はい、ウェザリーさんが用意したものです。…おそらく、ビーストヒューマンを使って」
「ビースト、ヒューマン?」
「ビーストの持つ細胞を埋め込まれた…動く人間の死体です。ウェザリーさんは闇の力を手に入れて、怪獣…主にビーストを操ることができるようになったそうです」
「死体…」
死体と聞いて、一度殺され操られてしまったウェールズに惑わされた時の事件をアンリエッタ…そしてサイトとルイズは思い出した。あの事件も、そしてサイトの場合はしたす他を取り戻すためにモット伯爵の屋敷に殴りこんだときにも交戦したことがある。もとは人間だった存在を…死体を相手にする。相当頭がイカれた者でなければ気分が悪くならない者などいない。
「ハルナ、元々トリステインの貴族だったウェザリーがなぜそのような恐るべき力を手にしたか、そのいきさつはご存知ですか?」
「それは確かに気になるね。このトリステインに闇のウルトラマンの力の話なんて、ファウストとやら以前にはなかったと思うが」
「…それは、おそらく…ウェザリーさんが『あの方』と呼ぶ、なにかしら邪悪な存在から力を授かったからだと思います」
ジュリオもまた疑問を抱く中、それに回答したのはハルナだった。
「アキナと一つになって、やっと思い出したことがあるんです。私が、この世界に連れ込まれた直後の記憶…」

私は地球にいた頃、GUYSの平賀君の捜索任務が滞っているのがもどかしくて、平賀君の行方を独自で探してました。でも、素人ができることなんて結局本職の人たちに敵うはずもなくって、結局諦めかけていた時でした。
真っ黒な暗雲が私の頭上で立ち込めてきて、私に近づいてきたんです。怪獣のような、何か危険な感じがしたので、当然逃げたんですけど、結局追いつかれてその黒い雲に飲み込まれたんです。
気が付いたら、何もないどこかの暗い部屋の中に閉じ込められていました。なんだか怖くて、それでも出ることもできず、そのまましばらく待っていたら、ウェザリーさんが入ってきたんです。
そして、ただ短く単純な言葉を口にしました。
「『あの方』から授かった力を、お前に一時預ける。私の復讐のために…」
それを聞いた瞬間、私の意識は消えまし
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