暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part5/取り戻した絆
[3/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
や、アキナは少し照れくさげに頬を掻いた。
「ところでよぉ、あまり時間をかけっと、貴族の娘っ子からどやされると思うぜ。ちと時間食ってるぞ」
『そうだな。二人とも、そろそろ行った方がいいぞ。戻るまでは、ムサシの方がギーシュたちと一緒に女王様の任務を進めてくれるみたいだしな』
デルフとゼロ、二人からルイズたちのことを指摘され、三人ははっと顔を上げる。すると部屋の外から「サイト、いつまで時間食ってるの!早く来なさい!」と、待っているルイズから不機嫌な声が聞こえてきた。
これ以上待たせてしまうと、ルイズがまた拗ねてしまう。二人はムサシに、ここに来るまでの間のことを頼むと、すぐにルイズとジュリオの元へ戻って行った。
「サイト、ちょっと」
「なんだよ?早くルイズのとこに戻らないと…」
早く戻ろうとせかすサイトを引き留めてきたアキナは、そっと彼に耳打ちした。
「あたしもハルナも、あんたを手に入れてやるんだから…覚悟しときなよ?」
「へ?」
「ほら、さっさと戻ろう!」
呆然とするサイトだが、アキナは背中を押してサイトの足を速めさせた。


「…」
遺されたムサシは、窓の外でジュリオのリトラの背に乗って一時トリスタニアに戻るサイトたちを見送りながら、輝石をもう一度取り出してじっと見つめる。
「自らの思いで、光を呼び起こすなんて…」
闇の力を失って戦う力を失ったと思われたハルナが、そう反する光の力を使い、再びファウストとなってサイト=ゼロを救ったことを思い返し、まだ年端もいかない少女であるはずの彼女を、ムサシはすごいと思った。
ふと、そんな彼にコスモスが、彼の中から語りかけてきた。
『ムサシ、それは君も実際にやって見せたことだ』
「コスモス…」
『今の私たちにはまだ力が戻っていない。しかし、彼らを見ていると…私たちが力を取り戻すのも、そう遠くはない。そんな気がするのだ』
「ええ、そうですね…」
僕たちも負けていられない。なんだって、ウルトラマンとしては彼らの先輩でもあるのだから、格好悪いままではいられない。
帰りを待っている家族や仲間もいるのだから。


リトラの飛行速度は速く、すぐにサイトたちは王宮へ到着し、アンリエッタへ謁見した。
「そうですか。ウェザリーさんが黒い巨人ファウストによる暴動の黒幕だったのですね」
アンリエッタは、ルイズの口から今回の事件の詳細を聞く。
正直驚かされる内容だった。元々ウェザリーがファウストの力の持ち主。しかし自分がトリステインへ復讐するには、間違いなくゼロやネクサスなどウルトラマンたちが邪魔をしてくるとみて、ハルナ…アキナにその力を一時預けた。ウルトラマンに戦いを挑んだり、トリステイン各地であらゆる災いを振りまかせていたのは、自分が復讐を果たす前に倒されないため、ウルトラマンに負けないほ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ