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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part5/取り戻した絆
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場についてのことに頭がいっぱいのメンヌヴィルは、チャリジャのことなどどうでもよかった。
「あら、今度はあなたが機嫌が悪そうね。ダイナもネクサスも殺せなかったから拗ねたのかしら?」
「…貴様から消し炭にしてやろうか?」
「冗談よ。ちゃんとあなたには任務を与えるわ。
あなたには…魔法学院を占拠してもらう」
「魔法学院を、だと?」
メンヌヴィルは自分に下された命令を聞いて目を丸くした。魔法学院だなんて、未熟者な子供たちか平和ボケしたヘナチョコメイジの教師しか集まっていない。
「ウルトラマンゼロの現在の主な本拠地よ。今スパイロボで探らせたところ、今のウルトラマンゼロは魔法学院を離れているわ。その間に、学院を襲撃して奴の精神を追い詰める」
「…なるほど、もう一人のウルトラマンか」
つまりはそいつをおびき寄せるのか。策略はあまり好みじゃないが、相手の身も心もいたぶる類のものならば楽しみ甲斐がある。メンヌヴィルは少し気が乗らない様子から一転して笑みを浮かべた。
「魔法学院を襲えば、ウルトラマンゼロはトリステインの虚無と共に、そこに戻ってきてあなたに勝負を挑むに違いないわ。奴と戦って勝利し、彼とトリステインの虚無を回収なさい」
「…いいだろう。ウルトラマンゼロの焼け焦げたにおい…それを嗅ぐのが楽しみだ」
己の非道さと残虐さを積み隠さない笑みを、メンヌヴィルは浮かべる。
その時の彼の顔は、まさに悪魔そのものであった。
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