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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part5/取り戻した絆
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怪獣…生態の違い故に対立するしかなかった種族同士の共存する優しい世界。それを、商売などという実に身勝手な理由で怪獣バイヤー・チャリジャは壊した。絶対に、取り戻さなければならない。
「でも、いつ変身できるだけの力が戻るかもわからないし、それ以前に僕一人じゃ危険だ。できれば君たちの力を借りたいんだけど、事情があるだろうし…」
怪獣たちを取り戻したいのが本音だが、だからといってムサシはサイトたちの意思を無視してでも協力を申し込めるほど自分勝手になれなかった。
「春野さん、たぶん俺たちが進む先と春野さんが進む道は、同じはずです。レコンキスタにチャリジャって奴が入り込んでいるなら、このまま一緒に行けば、春野さんたちの怪獣もきっと取り戻せます。俺、お姫様にも話を持ちかけてみますよ」
「ありがとう。君には、力を貸そうと思ってるはずが、逆になってしまっているね」
「いや、俺…春野さんの言葉がなかったら、ハルナを助けることを諦めていたかもしれない…改めてお礼を言わせてください」
もし、この人の言葉がなかったら…そう思うとサイトは一つの最悪な未来を描いてしまう。でも、それはもう訪れることはないだろう。この人の言葉がサイトに、何が何でもハルナを救ってみせるという勇気を与えてくれたのだ。
「あたしからも…ありがとう、春野…さん」
「二人とも、前から思ってたけど、春野さんって呼び方はちょっと慣れてないから…普通にムサシでいいよ」
少し苦笑いを浮かべながらムサシは言った。若いころからよく下の名前で呼ばれていたせいで、苗字呼びは慣れていなかったようだ。
「ところでハルナちゃん、ウルトラの力…まだ使えるのかい?」
ふと、ムサシはハルナが再び変身したことで、まだ彼女が変身能力が使えるかどうかを尋ねると、ハルナは首を横に振った。
「…今すぐには、たぶん無理だな。あんたと同じ。自分でもわかるんだ。本来あたしはウェザリー様に闇の力を取り上げられたから変身は二度とできない。あの時…ハルナとあたし…光と闇の二つの心が一つになった…奇跡みたいなもんだ。本当なら絶対に起こらないはずの現象なんだ。
でもあの時、あたしはサイトを助けたいって思いを強く抱いた。それが…どういうわけか変身のキーになったのは確かだよ」
やはりあの時彼女が変身できたのは、非常にイレギュラーなケースだと彼女自身が分かっていた。そんな奇跡のような変身を、次も行えるかどうか、そもそも今も変身能力を持っているかどうかも分からない。
「あぁ、それと…これからは今のあたしの名前…『アキナ』って呼んでくれ。その方がハルナの方のあたしとの区別がつけやすいだろ?」
「アキナ…か。いい名前だと思うぜ?」
光と闇が対極の存在であるように、彼女の名前…『春』奈の逆で、『秋』奈。悪くないと思ったサイトがそういうと、ハルナは…い
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