暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、戦いに備える
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、会議を行う場所なんだが……
「どうぞ、皆さん上がって下さい」
「…………………」
目の前にそびえ立つ豪邸に思わず言葉を失う……さらに、その豪邸の表札には風峰の文字が
「えっ!?ここお前ん家!?」
「そうですよ?」
「わかるわ〜私も最初来たときは驚いたもん…」
「ワシらもじゃ…」
「前に来たときは目を疑いましたね…」
他の後輩達も同じ経験をしたらしい
「幹ちゃん先輩、これ見たらわかるでしょ?」
静が取り出したのは普通のボールペンだった……頭の部分にはKのロゴマークが入っている
「K?……風峰………まさか!?」
「はい、そのまさかです。賢斗さんは日本の約5割のシェアを誇る文房具開発メーカー、風峰文具点の社長令嬢です」
学校の後輩が社長令嬢って……
「あの……あんまり気にしないで下さいね?」
「お……おう……」
目の前の現実に困惑しながら、俺達は家の使用人さんに賢斗の部屋へと案内される
「いやー、リアルメイドとリアル執事とか初めて見たわ……」
「何時来ても思うけど、広いね〜賢ちゃんの部屋」
静の言う通り、賢斗の部屋は俺の倍はある。部屋には大きめの机とベット、それと本棚が大量に置いてある。今は部屋の中心に置いたテーブルを皆で囲んでいる
「さて、早速ですが…」
宗輝がテーブルの上に一枚の紙を置いた
「これがブレイブグランプリのトーナメント表です。私達の位置的にショップチームと早々当たることはありません」
そこはひとまず安心だな……
「そして次にこれなんですが…」
宗輝が自前のノートパソコンの画面を俺達に見せる
「ここに載っているのはショッププレーヤー以外の注目選手です」
最近頭角を見せ始めてきた選手について書かれている
「あれ?幹ちゃん先輩が載っている…」
「え?嘘マジ?」
確かにそこには俺についての記載があった
「俺…注目選手だったんだ…」
「はぁ〜、先輩……今ランキング何位ですか?」
「え?えーっと確か……24位」
「たった一ヶ月でランキング200位台から20位台に上がってたら注目されるに決まってるでしょ?」
「あっ……それもそうか……」
「くるみん先輩って時々抜けてますよね……」
ごもっともです………
その後もトーナメントで当たる可能性が高いチームへの対策や今後のチームでの連係方法について話し合った
「ん〜まぁ、取り敢えずはこんなもんかな…」
「失礼します…」
話が一段落ついたところで誰かが部屋をノックする
「お嬢様、お茶をお持ちしました」
「ありがとう、そこに置いておいて」
「畏まりました」
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