暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、戦いに備える
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ランツ研究所。過去ここでは俺とチヴィット達の壮絶な戦い(全敗)が繰り広げられてきたわけだが、今日はそう簡単にやられはしない
「……………と思っていた時期が私にもありました」
はい、結論を言えばやられました。回数を重ねる毎に手口が巧妙になっていく…
「〜〜〜!!」
チヴィット達は俺に勝った事にはしゃいでいる。すると、チヴィットの内の一機"チヴィ"が俺に近寄ってきた
「あぁはいはい、飴ね……ちゃんと他の子達にも渡せよ?」
「!!」
今日は何時もと同じで"チヴィ""シュテゆ""王ちゃま"の三機だが、最近は他のチヴィットも参加してくるのでイタズラの規模が徐々に大きくなっている気がする……それともう一つ
「ッ??!?」
「え?ソーダ味?分かったよ、次から持ってくる」
最近コイツらの言いたい事が理解出来る様になった
「俺もついに人間卒業かな…………っと時間やべぇ」
チームの練習時間に遅れてしまう
「じゃあな、他の人にはこうゆうとこすんなよ」
チヴィット達に別れを告げ、俺は一度家に戻り。エプロンを脱ぎ捨て、急いでT&Hに向かった
〜ボビーショップT&H〜
毎週土日に行うチーム練習の為に、俺を含めた5人。チーム"Visored(ヴァイザード)"面々が集まっていた
「さて……今日の練習はどうするかな?」
水没した街のフィールドで俺が呟く
「はいはーい!先輩!私、練習の前にやりたい事がありまーす!」
静が手を挙げながら何か言っている
「やりたいこと?」
「これでーす!」
静が出した画面に写っていものは……
「スコアモード?」
「スコアモード……射撃の正確さやスピードなどを競うモードですね……静さん、何故これを?」
宗輝の言う通り、これは一定時間内にどれだけターゲットを正確に撃ち落とせるか競う"シューティングモード"と決められたコースをどれだけ早くゴール出来るかを競う"レーシングモード"があり、一人で練習する人にはもってこいなモードなのだ
「実は〜最近新しく追加されたモードがありまして〜」
「……………"ブレイクモード"?」
どうやら説明文を見る限り、スキルの威力を競うモードらしい
「細かく分類されとるの……斬撃部門、砲撃部門、打撃部門……」
「でも、あんまり参加してる人はいないね…」
賢斗の言う通り、最近実装されたためかまだランキングにいる人は少ない
「で?結局、何が言たいわけ?」
「もちろん!ここで一発、幹ちゃん先輩にドカンと決めて貰いたかったのです!」
えぇ〜、面倒くさ……
「先輩がやるとすると…打撃部門か……」
「少し気になりますね……」
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