暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、戦いに備える
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ぇまぁ、学校への報告もありますし…」

「そうですか……またこの様な機会があったら、その時はゆっくり話ましょう」

女生徒二人と別れた俺は三年の先輩に学校への報告と余った材料の運搬をしてくると言って、その場を後にした





〜海浜公園〜

学校への報告を終らせた俺は両手に大量の荷物を持っていた。報告しにいった先生に余った材料はくれてやると言われたからだ。先輩に聞いたら他の誰も要らない様なので全て俺が貰うことになった

「はぁ〜少し休むか……」

近くにあった海浜公園のベンチに腰をおろす

「野菜が多いな…」

夏野菜カレーを作っていただけあって余った材料のほとんどは野菜だった

「あずきが喜びそうだな…」

などと考えていると何やら視線の様なものを感じた

「??」

辺りを見渡しても、この公園には今俺しかいない

「気のせいか……あっ」

足下に置いてあった袋の一つが何やらガサガサと動いている

「なんか前にもこんな事あったよな……」

と言いつつ袋に手をかける

「これは………」

「………………」

袋をあさっていたのは一羽の黒い兎だった

「腹減ってんのか?」

試しにほうれん草を与えてみる

「!!」

物凄い勢いで食いついてきた

「ハハハ……あんまり急いで食うなよ…」

その後もその兎に野菜をいくつか食べさせた。気がつけばそろそろ帰らなくては行けない時間になっていた

「そろそろ帰るか……じゃあな」

「……………」

兎に別れを告げ、俺は家に帰った





〜菓家〜

「ただいまー」

「お帰りなさ…あら凄い荷物ね…」

帰ってきた俺をお袋が出迎える

「余った材料もらってきた…冷蔵庫入る?」

「多分大丈夫……あら?幹太、その子どうしたの?」

「その子?」

振り返ると玄関にはさっき公園で会った黒兎がぽつんと座っていた

「お前……ついてきてたのか……」

「………」

ソイツはただなんの素振りも見せずに俺をじっと見つめている

「もしかして…なつかれたんじゃない?」

「マジか……」

どうしよう……

「なぁ…お袋…「いいわよ」早っ!まだなんも言ってねぇよ!」

「どうせ、その子の面倒みるって言うんでしょ?いいわよそれくらい」

「ありがとうお袋」

俺は玄関にいる黒兎を抱き抱えた

「さて……名前はどうしよう」

家に住むとなれば名前が必要だ

「そうね……どうしましょう」

家の子ならあずきみたいな和菓子に関係する名前がいいな

「抹茶……お茶…………茶………茶々…」

茶々……うん

「よし、お前の
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