613部分:第八十八話 四騎士その三
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第八十八話 四騎士その三
白い大理石の遺跡が並んでいる。柱や彫像が残り家の跡や宮殿、神殿の跡も残っている。中央の広場も残りそこには歴史が残っていた。
その中を歩きながらだ。ムウが言うのであった。
「趣はありますが」
「感じるな」
「そうだな」
サガとアイオロスも眉を顰めさせた。
「この感じはだ」
「間違いなくいる」
「あの者達がだ」
小宇宙を感じ取っていたのである。
「来ている」
「既にここにだ」
「ということはだ」
「ふふふ、どうやらな」
「感じ取っていたか、既に」
「流石と言っておこう」
その言葉と共にであった。彼等の前に赤い戦衣の男達が出て来た。それは。
「何だ、御前達は」
アルデバランが彼等に対して問うた。見れば四人いる。
「はじめて見る顔だが」
「我等は四騎士」
「狂闘士四騎士だ」
こう名乗ってきた。確かに四人いる。
「以後知ってもらおう」
「死への土産にな」
「ということはだ」
今度はアイオリアが彼等に対して告げる。
「御前達が我々をここで倒すというのか」
「ふふふ、そうしたいものだが」
「残念だがそうではない」
「違うというのか」
「そうだ、何度も言うがそうしたいのはやまやまだ」
「それは否定しない」
こう返す彼等であった。
「だが。我等の役目は別にある」
「それを果たすのが今の我等の為すべきことだ」
「それではだ」
それを聞いたサガが彼等に言ってきた。
「その為すべきこととは何だ。そしてだ」
「そして?」
「今度は何だ?」
「御前達は何者だ」
そのことも問うのである。
「狂闘士だが見ない顔だ。四騎士というのはわかったがだ」
「我等それぞれの名か」
「それを聞きたいというのか」
「そうだ。その名前は何だ」
それを言うのである。
「それを問おう」
「わかった。それではだ」
「名乗ろう」
「この我等の名をだ」
こうしてであった。四人はそれぞれ名乗りをあげるのであった。
まずはだ。鋭い目に険しい眉の鋭利な顔の男が言ってきた。
「メフィストフェレス、ファウスト」
「ベルフェゴール、イシュティス」
続いて狡猾そうな顔の紫の目の男が。次は妖艶な女であった。
「バフォメット、メンデス」
「アリオク、エノク」
背の高い金髪の男である。この四人であった。
「我等四騎士」
「覚えていてもらおう」
「おう、名前だけは覚えてやったぜ」
デスマスクは首に手を当ててその首を左に傾けながら言って出て来た。
「じゃあ心置きなく死にな」
「キャンサーか」
「ふむ、死を操る男だったな」
「聖闘士としては一際異質な男」
「ああ、聖闘士ってのはそれぞれ個性があるんだよ」
デスマスクは彼らのその言葉に対
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