変わりダネ!かき揚げ特集
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から衣に火が通ったら完成だ。
「ホレ、味見。」
軽く油を切ってまだ熱い状態のちくわのかき揚げを浦風の口に放り込んでやる。
「あひ、あひ、あちちち……もう!何するんじゃ提督さん!」
浦風はむくれて頬を膨らませている。そういうリアクションが楽しいからやっちゃうんだよ、実際。
「ハハハ、悪かったよ。…でも美味いだろ?コレ。」
「うん、味は悪くないね。お酒にも合いそうじゃ。」
「え?浦風も飲めるのか?」
驚く俺を尻目に、浦風は呆れたように溜め息を吐いた。
「なぁに言うとるんじゃ提督さん。寧ろ飲めん娘を探す方が難しいよ?この鎮守府は。」
そ、そうだったのか。今年一番の衝撃的ニュースかも知れん。気を取り直して調理再開といこう。
「それで?次は何のかき揚げをつくるんじゃ?」
「次はな〜…コレだ!」
俺が取り出したのは納豆とニラ。意外や意外、この2つのかき揚げは飯によし、酒によし、饂飩・蕎麦にも勿論よしと、是非とも試してもらいたい一品だ。
「まずはニラだ。食感を楽しみたいなら3cm位の長さで切り揃える。風味を楽しむなら小口切りだな。」
今回は食感を楽しみたいので長めにカット。
「ほんで?もう1つの材料の納豆はどうするんじゃ?」
「納豆はよ〜く練って、粘りが強くなったらそこにニラ、天ぷらの衣を加える。たれも後からだぞ。」
浦風が納豆をパックから空けてボウルに移して練っていく。使う納豆の種類だが、中粒や小粒よりもひきわりを個人的には薦める。混ざりやすいし、具の偏りが少なくなるからな。衣を加えてよく混ざったら、ちくわのかき揚げ同様、大きめのスプーンで成形して油へ。コレも衣に火が通れば十分だ。
「うん、コレもイケるね!」
「個人的にはもう少し塩気が欲しいがな。……まぁ、食べる時に醤油なりかけて食べればいいか。」
「さて、と。今で3種類か。じゃあ後1つ、作ってみるかな。浦風、フードプロセッサー借りてきてくれ。」
「ん?何につかうんじゃ、そんなモン。」
「いいからいいから。あぁ、刃はおろし金でな。」
首をしきりに傾げながら、浦風が借りに行っている間に、俺はメインの食材を支度する。皮を剥き、フードプロセッサーに入る位の大きさにカット。中にはちりめんじゃこと万能ネギにするか。
「借りてきたよ、提督さん……って、大根!?」
そう、大根だ。正確には大根下ろしのかき揚げだな。
「そがぁなモン美味いんか?」
「まぁまぁ、食ってみてからのお楽しみ、ってな。浦風は大根下ろしを作って、軽く水気を搾ってくれ。」
言われるがままに大根下ろしを作っていく浦風。俺はその間にちりめんじゃこを炒り、万能ネギを
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