中間報告
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けれど。」
「私と鳥海は自分の部屋も終わりましたから、許可さえ頂ければ2人で必ず愛宕を捕まえてみせますわ。」
ふむ。サボりを捕まえるのは良いことだしな。
「解った、許可しよう。ただし、怪我はさせずに捕まえろよ?砲撃戦も無しだ。それと、援軍も出してやる。」
そう言って俺はグルリと食堂を見回し、目的の艦娘を見つけるとそちらを向いて叫んだ。
「おぉい、加賀ァ〜!」
「……何か用?」
普段から感情の起伏が少ない加賀だが、大好きな食事の邪魔をされて苛立っているようだ。
「いやぁ、悪いんだがよ。空母の中で私室の片付けまで終わってる奴居ないか?」
「私は済んでいるけれど。それがどうかして?」
しめた。加賀の錬度なら申し分ない。
「実はこれこれしかじかでな……」
「成る程、私に逃亡者を捕まえるのに協力してほしい、と?」
飲み込みが早くて助かるよ、全く。
「そういう事だ。頼めないか?」
「そうね。……何か、見返りがあっても良いと思うのだけれど?」
そう言って切れ長の眼を此方に向けてくる加賀。止めろ、その目付きは目力強いんだから。
「解った、日本酒一升でどうだ?」
「やりました。…すぐに準備するわ。」
そう言って加賀は食堂を出ていった。恐らく、索敵機を飛ばす為に艤装を取りに行ったのだろう。それを見て慌ただしく出ていく木曾達3人。
「あ……提督!」
食堂を出ようとしていた木曾が、首だけ引き戻して此方に声をかけてきた。
「拳骨の2、3発はご愛嬌だよな?」
ニヤリと笑う木曾。まぁ、それくらいなら構わんだろう。
「あぁ、それ位ならな。」
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