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WHITE ALBUM 2 another story ~もう一つのWHITE ALBUM~
【1話】とめどなく降り続ける雪
とめどなく降り続ける雪[後]
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かったので楽しみにしていた。

私はライブが始まるまで名新屋から地下鉄南山(なんざん)線で2駅先の(さかい)から星城(せいじょう)線に乗り換えて1駅、累計3駅離れた弓場町(きゅうばちょう)にいた。

「やばっ!もうすぐ恋愛のライブ始まっちゃうじゃん!久しぶりにベース買換えるための下見とはいえ時間を忘れるほど見てしまうとは」

私は慌ててエスカレータを駆け降りて、時計を見ると19時35分。あと25分で開始というギリギリな時間だった。

私はすぐ名新屋へと向かった。


乗り換えの兼ね合いがよく、ちょうど電車が来たのでライブ開始前に着くことができそうだった。私は弓場町で買った恋愛の好きなパンが入った紙袋を片手に持って鼻歌交じりに駅前を駆け抜けていった。

私は再び時計を見ると19時55分と結果的に5分早く着くことができた。

ストリートライブがよく行われる場所に着くと私は恋愛の姿を探した。

すると今日は一組・・恋愛だけみたいだったのですぐに見つけることができた。

えっ・・・・・!?

私は目を疑った。

なんでお前がここにいるんだよ・・・・

私は二人が仲良く話しているを見て、咄嗟に近くにある柱の後ろへ二人から見えないように隠れてしまった。

恋愛の初めてのファンってあいつの事だったのか・・・。

でもあいつは私の初めのーーーーーーー。

この複雑な気持ちのやり場がなく、私は結局ライブ前に二人の話しかけることができなかった。







「えっ・・・・・。なんでお前がここにいるんだよ」

「深夜だって何でここにいるんだよ」

この時ばかりは歌さえ耳に入ってこなかった。

「私はただ親友の歌を聴きに来ただけ」

俺は何となく察してしまった。この信じがたくも、運命的な状況に。

「なら今は歌を聴こう。俺も心もそのためにここにいるんだから」

「うん」

彼女は最低限の返事を返すとそのあとは歌に聞き入ってた。

〈輝く、今年見つけたたくさんの気持ちに雪が降り積もる、きっと春にはまた、新しい私が芽吹き始めるから〉

彼女の歌に合わせるかのように予報よりも早く雪が降り始めた。

〈今年より、もっと輝いた私を見せれますように〉

3月 それは春を迎える季節。雪解けの季節。
そして季節遅れな雪は普段とはまた違った雪解けをするのだろう。

〈ヒラヒラと降りだす空を見上げては雪が優しく、キスした〉

WHITE ALBUMの季節を締めくくるかのような時間だった。







「で、二人は大学の同級生ってわけね」

時間はライブ終了から既に1時間が経過し、場所は変わって地下街の喫茶店。
雪が降り始めたため、ライブ
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