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WHITE ALBUM 2 another story ~もう一つのWHITE ALBUM~
【1話】とめどなく降り続ける雪
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スカートとか似合うのな」
俺は笑って彼女の方を見た。
すると、彼女はまたそっぽを向いてしまった。
「笑うな!」
彼女は怒った口調で言ったが、別段本気で怒っているわけでもなくどこか吹っ切れたのか、そのあと彼女も笑っていた。
「菜畑、お前笑っている方がいいぞ」
「余計なお世話だ」
そういうと俺も彼女も再び笑っていた。
そんなたわいもない雑談をしているとあっという間に駅前まで着いてしまった。
「それじゃあな、菜畑」
彼女は無言で、駅の方へすたすたと歩き出した。しかし、改札口の少し手前で立ち止まり、俺の目の前に駆け寄ってきた。
駆け寄ったせいか、少しばかり息が上がっていた。だが何かを伝えようとしていた。
「こころ・・・。心でいい。またよろしくな深夜。」
彼女にとっても意識していなかったであろう上目遣いは不覚にも俺をドキッとさせ、無意識のうちに彼女と目を合わせないようにしていた。
「ああ、またよろしくな。」
俺は斜め右上に向いた視線を意識的に戻して彼女に対して手を振った、すると彼女は大きくはないものの手を振り返してくれた。
そんな些細なやり取りが止まっていた俺たちの関係に雪解けをもたらしたかのように感じた。
彼女が改札を過ぎるのを確認すると俺も自分の乗る電車の改札口へと向うために一旦外に出るとそれに伴って雪が降り始めた。
降り始めた雪は止むことなど知らず絶え間なく、とめどなく振り続けた。
私は先月分の血と汗の結晶のバイト代を使うべく名新屋駅前でショッピングを一人謳歌していた。
もちろん一人で行く気はなかったのであらかじめ、大学の友達や心にもお誘いのメールを送ったけど、みんなバイトなど用事があって誰一人と暇な人はおらずこうして一人寂しく買い物を楽しんでいた。
両手にいっぱいの紙袋はちょっぴり重たく猫の手も借りたいぐらいだった。
そういえば心が今日からこの辺でまた新しいバイト始めたって言ってたから、心の手を借・・・心のバイト終わりを待つことにした。
私は左手首に身に着けた腕時計をちらっと見ると、そろそろバイトの終わる時間だったので、電話を掛けてみた。
コール音は数回鳴りまもなく留守番電話へと切り替わった。
待っていればそのうち会えるよね・・・??私は少し疑心暗鬼になりつつも心を名新屋のハチ公こと金時計の前でしばし待つことにした。
5分ぐらいすると私の視界に心らしき人物が見えた。私はかけていた伊達眼鏡を外し、まじまじと心らしき人物を見る。
あながちその人が持っていた鞄は心のお気に入りのものの色違いだった。
心ではないことに落胆する。
まだかな・・・・。
駅構内とはいえ扉の近くで待っ
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