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WHITE ALBUM 2 another story ~もう一つのWHITE ALBUM~
【1話】とめどなく降り続ける雪
とめどなく降り続ける雪[後]
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ら命からがら逃げてきたそんな表現がよく似合う状態だった。
「お疲れ様です」
「これからもよろしく頼むよ〜こころちゃん♪」
「・・・はい」
初日とは思えない働きに秋華さんも喜んでいたが当の本人はかなり疲れ切っている様子だった。
そういう俺も今日は普段よりも疲れたのでさっさと帰ろうと思った。
「じゃあ自分も上がります。お疲れ様でした。」
すると気が付いたように声を張って、秋華さんが話す。
「深夜くん、こころちゃん駅まで送ってあげてね♪夜道は危ないしね??」
俺はため息をついた。だが事実、既に日は落ちたとえ大通りを歩くとはいえ一人は危ない。しかも、こんな可愛い(黙っていれば)子を夜の酔っぱらいや、ナンパ目的のチャラ男に目を着けられる可能性だって十分にあり得る。しかも疲れてるし道端で倒れられても困る。
俺は再びため息をつく。
「じゃ・・行くか」
「そうだね・・・頼むよ」
俺と菜畑は駅に向かって歩き出した。
その後しばらく無言が続き、気まずかったので俺は閉ざしていた口を開いた。
「それにしても驚いたな・・・まさか菜畑がうちのバイトに来るなんて」
すると無言だった彼女も先ほどの状況は流石に気まずかったのか、返答を返してくれた。
「私のほうこそびっくりだよ。大学からも家からもあえて遠いところを選んだのに」
「それなら名新屋は失敗だな。特にうちの所は上が映画館だから
名大生
(
めいだいせい
)
(名新屋大学生)もたくさんくると思うぞ」
「そうだね」
「それにしてもなんでバイト始めたんだ・・・?」
そして俺は彼女の返答を言いかけるよりも早く、言うか迷っていた余分な一言を付け加えた。
「ティシュ配りのバイトだけじゃ資金が足りなかったのか??」
すると彼女は今日であってすぐよりも顔が真っ赤に染めあがっていた。
「まさか気づいていたの!?」
先ほどまで見せていた疲れの面影など顔から跡形もなく消えていた。
「あぁ、何回かな。一番最近はサンタのコス・・・痛っ!!何するんだよ!」
「もういいバレてることは分かったから・・もうそれ以上言うな・・。こっちだって恥ずかしい」
彼女はそういうとそっぽを向いてしまった。サンタコスの事は特に禁句らしい。
「すまんすまん。もうこれ以上言わないから」
少しの間をおいて彼女は返事をした。
「・・・そうしてくれ」
まだ彼女は恥ずかしそうにしてこちらと目を合わせてくれない。
俺は普段とあまりにも違う彼女の側面が見れてなんだが嬉しかった。
他の連中がこんな姿みたら卒倒するだろうなと思うと少し笑えた。
思い出したかのように、とっさに思ったことを口に出した。
「にしても、
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