提督の麻雀教室・その1
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たら意外と賢いな艦隊のアイドル。
「面子の揃える形も2種類ある。同じ図柄を3つ揃える刻子(コウツ)と、数字の連番で揃える順子(シュンツ)だ。」
「へぇ〜、色んな絵柄があるんだね。」
「うんうん、見てるだけでも飽きないかも。」
1〜9の漢数字に萬という感じが彫ってある物をマンズ(またはワンズ)と言い、竹が複数本彫られた物が索子(ソウズ)、円形の図形が彫られた物を筒子(ピンズ)と呼び、それぞれ1〜9までの数字が4牌ずつある。
「ねぇねぇ、東とか北とか書いてあるのは?」
「それは字牌だ。数牌とは少し違う扱いだから、後で説明する。…さて、基本的な流れとしてはゲームがスタートしたら俺が切ったら反時計回りの次……つまり那珂が山から牌を1つ持ってくる。」
「どこから取ってもいいの?」
「いや。配牌で取った続きからだな。その半端になってるトコから1つ取るんだ。」
那珂のツモった牌は七萬。手牌には六萬と八萬があった為、これで一面子完成。そして不要な牌を1つ捨てる。
「那珂ちゃんが牌を捨てた時(ホントは提督が捨てた時でもいいんだけど)、自分の手牌に那珂ちゃんが捨てた牌で面子が出来る人は『鳴く』事が出来ます。」
刻子が出来る場合はポン、順子が出来る場合はチーを宣言して鳴く。もう1つ特殊な鳴きもあるが、ここでは説明を省く。
「あ、じゃあその四筒ポン!」
鳴いたのは那珂の向かいにいる川内。鳴いた牌は自分の右側に寄せておく。川内が捨てた所で、鳴いた際のルールを説明。
「鳴いた奴がいた場合、そいつの次の人間にツモ番が回る。……つまり、由良のツモ番が回らずに俺に回ってくるって事だ。」
「え〜!?何それズルくない!?」
真っ先に反応したのは那珂。仕方ねぇだろうが、そういうルールなんだから。それに、上級者の中には相手のツモを妨害する為に多少自分の手を安くしても鳴いてツモを飛ばす、なんてテクニックを使う人もいる。こういうルールが存在する事によって、麻雀は様々な場面で幾重にも読み合い、駆け引きが生まれるのだ。
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