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フロンティアを駆け抜けて
約束の証明
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 伝説を取り込んだ3色の光が、混じりあっていく。ジャックが唱えるのはこの3体が生まれた時に使われていた点によって表現される古代語。唱えるべき呪文は、あと一つだけ両手を合わせて、詠唱を完了する。

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 3体の伝説は、融合して一体の無垢なる巨人となった。7,8mほどの体が、ジェムとクチートを見下ろす。

「現れろ!森羅万象を宿す巨人――レジギガス!」
「こんなポケモンがいるなんて……」
「この子はかつて世界の大陸を飲み込む洪水が起こったとき、大陸を持ちあげて人々を救ったと言われるポケモン。今はさすがにそこまでの大きさはないけれどね。さあ行くよ!」
「『噛み砕く』で迎え撃って!」

 レジギガスが寸胴な体に似合わぬ速度で巨腕をまっすぐ伸ばし、クチートの体全体を掴む。それを狙ってクチートの二つの顎が掌に噛みついた。

「残念だけど、インド象にコラッタが噛みついたくらいにしかならないよ!『にぎりつぶす』!!」

 レジギガスがクチートの体を持ちあげ、リンゴを潰すように力を込めた。腕の中から、クチートの凄まじい悲鳴が聞こえる。何せこの巨体だ。完全に隠れて見えない分、普通に攻撃されるよりずっと不安になった。

「クー!」
「大丈夫、絵面は酷いけど命に別状はないよ。『にぎりつぶす』はレジギガスだけの技。相手の体力が多いほど本気で攻撃し、逆に体力がなくなるほど威力は低くなる。戦闘不能になっても、死ぬことはありえない」

 レジギガスは害意がないことを示すように腕をジェムの目の前にゆっくり動かし、その手を開いて気絶したクチートをそっとジェムの隣に降ろす。ボールに戻すジェムを見て、伸ばした腕を元に戻した。点で出来た顔からはやはり全く表情がわからないが、その仕草は一個の生命に対する確かな慈しみを感じる。さっきの大陸を持ちあげ人を救った逸話といい、優しいポケモンなのだろう。

「さて、お互い残り一体。やっぱり最後はあの子かな?」
「クー、お疲れ様……うん、ラティで行くわ。そして……メガシンカも開放する!」

 ボールからラ
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