14話 幕間 謎の食文化
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がどんどんできている!?
ま、まさか!?ボッチャマに神様が本当に憑依しているのか!」
「見ろ!神が作りもうた器と箸だ!
つまり!これなら食事の際に使っても良いという事になる!」
宗教的には、これで全ての問題を解決だ。完璧すぎる説明だ。
どうせ、モフモフ神とやらを復活させるために、宗教団体を作る予定だし、今から頑張っても問題はないはずだ!
……
……
……
……ふぅ、一つの木から、数えてないが、恐らく数百個の器を作れた。
良い運動をしたよ。僕は異世界の食文化を発展させるために、この素晴らしいモフモフな世界に転生したのかもしれない。
それにしても、セバスチャンの反応がないな。
後ろを振り返ってみると――白目を向いて立っている執事さんが居たじゃないですかー。
「……あれ?」
可笑しいな、気絶したら倒れるはずだ。
なぜセバスチャンは立ったまま白目を向いているのだろうか?
いや、よく見たら……呼吸してないな。寝ている時の老人って、めっちゃ煩い寝息を立てるはずなのに、音がしないぞ?
『立ったまま死んでますぞ……』
『年寄りには衝撃が強すぎたんだ……』
『人間さんって身体が脆いお……』
そうか、死んだのか。
じゃ、明日から執事の仕事はホワイトにプレゼントしよう。
可愛い狼娘とか素敵だな、うん。変態発言が残念だが、あれはあれで良い娘だ。
『らめぇー!獣人の少子化を解決できる人材なんですよー!』
『助けるべきだお!』
仕方ない。獣人の未来のために人間を救おう。
僕は握りこぶしを作り、軽めにセバスチャンの胸を殴った。
その衝撃波が停止した心臓に伝わり、すぐにドクンドクンッと活動を再開し、全身に血液が流れた。
セバスチャンの白目が元の正常な青い瞳へと戻る。
「……今、死に分かれた、昔の妻に、会えました。
なるほど、確かに坊ちゃまは神なのかもしれない……」
『おいこら、獣娘を嫁にする前に、人間も嫁にしてたんかい!
獣娘の嫁と愛人は全員生きているだろ!?』
『凄いハーレム男だお……尊敬するお……』
セバスチャンが改心して、僕に右手を差し出してくる。
どうやら、僕を神だと信じてくれたようだ……なにそれ怖い。
簡単に神様だと信じるなんて、純粋すぎる男だな……。
何故だか好感を持てるぞ、セバスチャンとやら。
「……じゃ、今日から食器使おうな」
「分かりました坊ちゃま」
『ひでぇ展開だ』
『自分の事を神だと僭称する奴なんて、そうは居ないぞ……大抵、預言者ポジションを維持するだろ……キリストさんを見習えよ……』
セバスチャンは、地面に積まれた箸とスプーンを手にとった。だが、どう使えば良いのか分からず混乱しているようだ。
一分ほどすると僕に聞いてくる。
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