14話 幕間 謎の食文化
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感がするぞ……これはぁ……!
「ま、まさか……スープの中に手を突っ込んで食べるのか?」
「そうでございます、ぼっちゃま。
テーブルの端にある水を入れた器は、汚れた手を洗うために用意されているのです」
「これは酷いな……不効率すぎる……」
「慣れてください坊ちゃま。
他の貴族との付き合いで、これは必要な事なのです」
毎回、食事する度にストレスを溜め込む事になりそうだ……。
少し考えてもらいたい。
今は冷えた飯だから素手で食えるが――これが出来たてホヤホヤの美味しいご飯だとしたら、どうなるだろうか?
熱いご飯を素手で掴んだら火傷する恐れがある。
美味しい食生活をするために、お箸やスプーンを使う文化を作らないと僕の人生は酷い事になりそうだ。
だから、僕は椅子から格好よく立ち上がって――
「よろしい、ならば……僕も屁理屈を使わせてもらおう!その僧侶のようにな!」
家を飛び出す。後ろからセバスチャンが慌てて追いかけてきた。
「ぼっちゃまー!
朝ごはんを食べないと駄目ですぞー!
朝食は元気の源ですぞー!ぼっちゃまー!」
「見せてやろう!僕が食文化の神だという事を!」
『朝からハイテンションだお』
『ふむ……何をやるつもりなのだろうか……』
家を出て、すぐに目的の物は見つかった。
庭に自生している木へと近寄って、瞬時に、魔力を纏った手で木の根元を切断。
木の大重量が、地面に落ちたら仕事をスタートだ!
まず、木を10cmサイズに丸く切断しまくって、木製の器を量産する!
内側を器用にくり抜いて、食べ物を入れる皿の完成だ!
【犬さんは細工スキルを取得した】
さらに、ずっと僕のターン!
器の次は……お箸を量産!細長い棒をひたすら木を切断して作りまくる!
100本、200本、300本!工夫する必要がないから、圧倒的な速度で量産できる!
つまり、箸が山のように、地面に積まれていく。
この異常すぎる光景を見て、セバスは驚愕して瞬きすら忘れたようだ。
「な、なんとっー!?私は魔法を見ているのか!?
ぼっちゃまがー!ぼっちゃまーがぁー!?」
「今、僕の身に神が憑依している!
だから、素手で木を切断できるんだ!
つまり、今の僕は神だ!」
「な、なんという恐れ多い発言っ……!
教会の人が聞いていたら、火あぶりにされますぞ!ぼっちゃまー!?」
細工スキルのレベルアップも兼ねた僕の職人芸は終わらない!
木でスプーン、3本鉤のフォークも作り上げ、歯の健康を保つために必須の爪楊枝も量産!
あとはそうだ、うん、器をもっと量産しよう。
獣人の皆に配ったり売ったりすれば、この便利さが分かるはずだ!
「おらおらおらおらおらおら!」
「た、大量の食器
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