13話 幕間〜なぜ、この異世界にパンティーがあるのか〜
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って、ホワイトがベットの下にある――引き出しを開けた。
気になった僕は、その中身を確認すると――そこには百枚ほどのパンティーがずっしりと詰まっている。
まるで下着泥棒をしたとしか思えないほどの物量だ。
ピンクとか、縞々とか、ヒモパンとか、めっちゃ種類豊富でアダルト。
どれもこれも、とっても良い材質で作られていて凄い――
「なぜ、僕の部屋に大量のパンティーがあるんだ!?」
「主様が作ったのですが……お忘れになったので?」
「……そうか!謎は全て解けた!」
邪神ども!お前らだな!
こんなに高性能なパンティーを作らせるために、覚醒前の僕を誘導したな!
明らかに19世紀か、20世紀の染料化学メーカー相当の技術力がいるぞ!
『なぜ、ばれた!』
『パンティーは良い物だお。獣娘にパンティーを履かせるのが長年の夢だったお』
『紐パンが一番ですぞ!』
『うむ……パンティーは良いものだ。むしろ全裸よりもパンティー履いてる方がエロいな……』
捨てろ、そんな夢。技能スキルを無駄な事に割く余裕はないんだ。
『そんなぁー!?』
『酷い!酷すぎるお!なぜ、この野望が理解できないんだお!』
今回の一件で、色々と疑問が解けたぞ。
モーニャンの巫女さん服――あれは明らかに日本の巫女さんを元ネタに、僕に作らせた衣装だな。
ホワイトが履いている短いズボンやシャツも、今、考えたら可笑しいにもほどがある。
貧しい集落だから……そんなにファッションの種類があるはずないのだ。
昔は、一つの衣服を修繕しまくって、使いまわすのが当たり前。
修繕して継ぎ接ぎだらけの箇所は、むしろデザインと思えというほどに衣服は高価だったのだ。
そこに僕という異分子が加わった事で、女性のファッションが『この僕の周り限定』で世界最先端になってしまったのだろう。
『でも、モーニャンの衣服可愛いお?』
うん、確かにモーニャンは胸も大きいし、尻尾は立派だし、最高の狐娘だな。
『なら、巫女服は正義だお?』
……そうだな。認めよう。
それにしてもやばいな。うん、これはやばい。
僕のレンジャースキルで増幅された感覚が、モーニャンの足音が近づいている事を告げている。
縞々パンティー1枚しか履いてないホワイトを見たら――勘違いされるのではないだろうか?
三歳児なのに子作りとか、やばいとか、そんな方向に誤解されたらどうしよう。
女性に対する人生経験が少なすぎて困る。そうだ!
「とりあえず、ホワイト。引き出しの中に隠れるんだ!」
「尻尾をモフモフしなくて良いのですかな?」
「時間がないんだ!早く隠れろ!」
「安心してくだされ、拙者は主様を独占するつもりはありません」
「なんでそんなところだけ聞き分けが良いんだ
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