1章終了 12話「全ての真実」
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兵士として出せると思う?
『せいぜい50人くらいだと思いますお。
獣人の総人口は1000人いるかいないかって所ですお?』
……なら、そうだな……。
この状況で一番得点が高い戦術が何なのか分からないから――とりあえず、お前らの視界を借りて偵察してから、戦術を選ぼうと思う。
『今すぐ、偵察しますお?』
いや……今日は激しく運動したせいで凄く眠たい。
寝てからの方が効率良さそうだな。
三歳児ボディだという事を忘れて、酷使し過ぎたよ……。
『犬さん、お疲れ様ですお』
『うむ、よく頑張った……』
『ハーレムして、たくさん子供を作って欲しいですぞ!』
ああ、家に帰ろう。宴に参加するには僕の身体は幼過ぎる。
そう思って、僕は城がある方向へと歩いた。すると――後ろから足音がする。
慌てて振り返った先に居たのは――狼耳が良く似合う銀髪の美少女だった。
月の光に照らされて、瞳が輝いてる。
「師匠、もうお帰りですかな?」
「ホワイトか……ああ、そうだよ。
もう子供は寝ないといけない時間なんだ」
「では夜伽をやらせて頂ましょう。頑張ってご奉仕――」
「三歳児にエロい事を期待しすぎだろ!?」
「その師匠……今日から主様と呼んでもよろしいか?」
「敬称がレベルアップしている!?」
「師匠という単語より、主様という単語の方が背徳感があって背中がゾクゾクとしましてな。
とうとう、主様が、本当の支配者になったのだと思うと、うれしい限りです」
「ただの変態だ!?」
「いえ、拙者が変態なのは、主様限定ですぞ?」
「なんか嬉しい!?」
こんなに可愛い娘と会話している。僕は今、青春時代って奴を過ごしているんだって感じがする。
なんか涙が出てきそう。
獣娘がこんなにたくさん居て、僕は嬉しい……変態なのが残念すぎる……。
「ワァン様ー!蔵のどこを探してもお酒がゼロでしたー……って!
ワァン様を独り占めするのは駄目ぇー!
ワァン様のお世話は私の仕事なのー!失業しちゃうー!」
こんな平和な日常を守りたいなぁと思――
「ぎゃぁぁぁぁぁ!両腕を引っ張ると身体がぁぁぁぁぁぁ!」
『三歳児ボディを全力で引張たらダメぇー!』
『獣人の救世主さんが死んじゃうおー!』
こうして、僕の異世界生活一日目は終了した。
序盤の時点で、人間相手にお家争いやっている時点で……僕って不幸だなぁ……。
しかも、家族関係ドロドロ。
意識覚醒前に母親と父親と兄弟は全員死んでいるわ、人間の正妻さんの行方に一言も触れられていない有様だ。
『正妻さんは、子供の作り過ぎで死にましたお』
あ、うん。
さいですか……。
そういえば人間って、医療技術が発展するまでは、ドタ
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