1章終了 12話「全ての真実」
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、叔父の手下達を、徹底的に殲滅する用事を済ませるのは先だ。
素直に従う駒がこれだけあれば、各個撃破戦も簡単だ。
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ま、まさか……お前ら……殺したのか?
僕と半分だけ血が繋がっている子供たちを?
……なんで僕は驚いているんだろう。獣人と人間って時点で、仲が悪くなる事が確定しているも同然すぎる……。
『覚醒前の犬さんを苛め殺そうとして、逆に返り討ちにあって死にましたお。
正妻さんは、父親を毒殺しようとした事がばれて処刑されましたお』
それ何歳の頃!?
『確か……一歳だったような気がするお……』
乳幼児に負けるとか、貧弱にも程があるだろ!?
というか赤ん坊を虐めるなんて、どんな鬼畜兄弟だよ!
種族の違いはあるとはいえ、容赦無さすぎぃ……いや、貴族や王族的には、その容赦の無さがメリットになるから、特に問題がないのか?
というか、殺した死体をどうしたんだ!?
いくら調査能力がないような田舎でも、怪しまれたら大変なはずだ!
『犬さんが村の不良達をボコボコにして舎弟にして、オラ達が当時の犬さん経由でお願いして地面に埋めましたお。
責任を全て、叔父にプレゼントしてカモフラージュしたから完全犯罪ってやつだお?』
見事に、村の不良たちが忠実にしたがっている伏線を回収しやがった!
平然と兄弟殺す三歳児とか居たら……怖すぎて従わざる負えないよな……。
それにしても、何て酷い家だ。赤ん坊すら権力争いに巻き込んで殺し合いをやっている時点で頭が可笑しい。
……って言いたいけど……前の世界でも有り触れすぎている内容だった……。
現実って一体……?
『おかげで叔父は追放されて、傭兵団作って戻ってきて、こんな惨劇になってしまったという訳ですお。
犬さんは三歳から、領主として人生をスタートしないといけないから大変ですお?』
巡り巡ってやった悪い事が、全部、僕に降りかかったというオチか。
『でも、犬さんの母親さんは、とっても可愛い犬娘だったお。
それだけは事実ですお。そのせいで色んな男に抱かれて大変だったお』
まぁ享年17歳ってのは可哀想だよな。
無理やり押し倒されて手付けにされたみたいだし。
でも、今はそれよりも……東から迫る略奪共同体の事を教えてくれ。
『東の地が紛争地帯なのは知っていますお?』
ああ……投石の練習中に難民っぽいゴブリンがたくさんいたな。
あいつらが住んでいる地域だっけ?
『まず、説明すると……ゴブリンの地で、傭兵産業が盛んになったんですお。
次第に、大きな傭兵団を結成し、その集団を維持するために地域と都市を食い潰して成長したのが――40万人規模の略奪共同体、ゆっくりとこの地を目指していますお』
この領地だと、何人くらいを
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