11話「領地相続戦争Bー犬さんの本当の父親ー」
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
するのは許せねぇだ!たっぷり苦しめて殺してやるだ!」
「そんなー!おーい!クソガキ助けてくれぇー!ワシは叔父だろー!?」
叔父が死に物狂いで、顔をこちらに向けて懇願してくる。
……何様のつもりなんだろうか。
父親殺して、母親殺して、獣娘を強姦殺人未遂事件に巻き込んで迷惑すぎる……。
だから、僕は、虫けらを見るような感覚で叔父を見た。
「糞叔父を生かしておいて……僕に、何の価値がある?」
「ち、血が繋がった家族じゃないかぁー!ワシは肉親じゃないかぁー!」
「は?」
「お、お前の母親を孕ませたのはワシだぁー!
つまり、お前はっ!ワシの子供なんだぁー!だから助けろー!」
え?まじで?
こいつ、僕の母さんまでレイプしたのか?
邪神たち、お前らなら真相知っているよな?
『母親さん、色んな人間に頻繁にエッチな事をされてましたお』
『正直……犬さんが、誰の子供なのか分からないのが現実なのだが……一応、貴族の子供という立場は便利だから捨てない方がいいな……』
『獣人の遺伝子は優性遺伝だから、母親の特徴しか発現してないですぞ』
酷い……酷すぎる。
母さんが可哀想すぎる。一度も会ったことがないけど、享年17歳で人生を終えた彼女の無念を晴らしたくなってきた。
こんな酷い男のために、幸せになれる可能性をゼロにしたなんて……許せない。
「……僕の父親はアナタではありません。
アナタが殺した『アナタの兄』が僕の父親です。それ以外の真実はありません」
「薄情者ぉー!このクズぅー!獣人の分際で逆らいおってー!
ワシがいなかったら!この世に生まれる事もできなかった癖にぃー!」
「それに叔父さん。
僕を殺そうとしたでしょう?
血が繋がっていようが、繋がってなかったろうが、そんなもんは家族じゃない。
ただの――排除すべき敵です。
敵だから苦しんで死んでください」
殺気を込めた僕の声に、叔父が絶句した。
僕は再び殺気を込めて、言葉を続ける。
「可愛い母さんを殺した事を――地獄で懺悔しろ」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
その後、叔父が……子羊達に足をペロペロされて削り取られ、6時間ほど苦しんで苦しんで死んだのは言うまでもない……。
あ、今日中に殺してやるっていう約束破っているや……。
まぁいいかな。約束を一つ一つ守っていたら切りがないし……。
『なんて酷いオチだ!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
叔父の処刑が終わり、宴の時間がやってきた。
僕が投石スキルを上げるために、森の中の動物を練習ついでに殺しまくったから、肉がたくさんある。
難民ゴブリンとか、猪っぽい生き物の肉を鍋に放り込み、ささやかな宴会が繰り広げられていた。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ