暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
母娘のような、そんな関係。
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日本以外にはロイヤルミルクティーという飲み物は存在しない。つまりは和製英語であり、日本独自の飲み物なのだ。ここで先程の違いの話になってくるのだが、ミルクティーはお湯などで煮出した紅茶にミルクを入れて飲むのだが、ロイヤルミルクティーは牛乳(正確には水で薄めた牛乳)で直接煮出すのだ。今回は、家庭で出来る美味しいロイヤルミルクティーの淹れ方を伝授しようと思う。

《家庭で簡単!本格ロイヤルミルクティー》※分量2杯分

・紅茶葉:ティースプーン山盛り2杯

・牛乳:300cc

・水:100cc

 まずは紅茶葉。ティースプーンで山盛り2杯をミニボウルに入れる。今回はアッサムをチョイスしたが、茶葉は各々の好みで構わない。茶葉を入れたミニボウルに、沸騰したお湯を茶葉がひたひたになる位まで入れて、茶葉を開かせる。なぜ直接牛乳に入れないのかと言えば、牛乳にはカゼインという成分が含まれており、これが茶葉を包み込んでしまい、茶葉が充分に開かず、味や香りが出ないままになってしまう。多少手間がかかるが、これが上手く淹れるコツだ。

 次に、ミルクパンに牛乳と水を入れて火にかける。沸騰直前で紅茶葉を入れて火を止めて軽く混ぜて蓋をし、そのまま3〜4分蒸らす。沸騰直前で火を止めるのは、沸騰させると牛乳独特の香りが茶葉の香りを打ち消してしまう為。目安としては、鍋肌に細かい泡がフツフツと出来てきて、それが全体に広がった位が丁度いいかな。

 蒸らしが終わったらスプーンで再びかき混ぜて、湯通ししたティーカップに茶漉しで茶葉を分けて注いだら完成。お好みでグラニュー糖やハチミツを加えてもいいが、今日は特別仕様。ティーカップの上にマシュマロを数個浮かべて大和に出してやる。

「ハイよ、『マシュマロロイヤルミルクティー』な。今茶菓子も準備するから、マシュマロ溶かしながら待っててくれ。」

「はぁ〜い。」

 大和もティースプーンをクルクル回しながら、鳳翔さんと談笑している。

「そういえば、武蔵ちゃんは元気?」

「武蔵はねぇ〜……最近、付き合い悪いんだぁ。」

 ぶぅ、と口を尖らせる大和。

「武蔵ってば最近、利根さんとばっかり飲みに行っちゃうんだもん。たまにはお姉ちゃんを構ってくれてもいいのに……。」

「あらあら、拗ねないの、もぅ。」

 そんなやり取りを見ていると、本当に母娘に見えて仕方がない。そんな事を考えながら、俺は冷蔵庫にしまっていたそれを取り出して、食べやすい大きさにカット。

「あら?提督、それはパウンドケーキかしら。」

「残念、これはパウンドケーキじゃないよ。鳳翔さんも食べるかい?」

「えぇ、是非。」

 そう言われて鳳翔さんの分もカットし、皿に盛り付けて出してやる。

「上に乗っているのは…
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