ズボラのグルメ・2
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まずは和風と洋風、2種類のお手軽だけど見た目が豪華そうなサラダを作ろうか。
「よし、じゃあまずは和風の方を文月に作って貰おうかな。」
「よ、よ〜し。頑張るよ〜!」
和風のサラダのポイントは『香り』だ。和食は彩りや味、盛り付けの美しさだけでなく、香りも楽しむ料理だからな。名付けて、《やってんじゃないの風サラダ(和風)》!
《やってんじゃないの風サラダ(和風)》※分量2人前
・茹でタコ:150〜200g
・クレソン:1/2束
・セロリ:1本
・みょうが:2個
・青じそ:5枚
・生姜1片分
・白髪ねぎ:10cm分
・白いりごま、ごま油、ぽん酢:適量
「まずはタコだな。水気を切って、食べやすい大きさにぶつ切りだ。」
「は〜い。」
文月はそう返事をすると、おぼつかない手付きでタコを切り始める。ホントに普段から包丁を握っていない事が見て窺える。意外と俺が知らないだけで、料理が出来ない艦娘は多いのか?等と考えていると、
「し、司令官っ。私達の手伝うことはないのかっ!?」
「えー、長月ぃ、声が掛かるまで放っとこうぜぇ、めんどいし。」
「う、うるさいっ!私はお前と違ってちゃんと料理を覚えたいんだ!少しでも手伝いたいんだ!」
ぎゃあぎゃあと喧嘩を始める長月と望月。しかしまぁ、駆逐艦の姉妹艦喧嘩ってのはかくも微笑ましい物か(あ、ロリコン的な意味じゃなくて父親的な視点だからな)。
「あ〜、わかったわかった。んじゃ長月にはクレソンを切って貰おうかな。」
クレソンは根元を落としたら3cmの長さにカット。
「しかし、このクレソンとやらは何なんだ?普通の野菜のようには見えないが……。」
「そりゃそうだ、クレソンてのは水草だからな。」
「み、水草!?水草を食べるのか!?」
まぁ、クレソン初めてなら驚くよなぁ。クレソン、和名はオランダガラシやミズガラシなんて呼び方もするんだが、基本的に湿地や水場に生える植物だ。その独特の香りやワサビと同じ辛味成分が特徴で、茹でてごま和えや、天ぷら、漬物、味噌汁の具、鍋なんかにも美味い。また、ルッコラやホウレン草のように香味野菜としてサラダや肉料理の付け合わせとしても重宝する。
「けっこう美味いんだぞ?まぁ、楽しみにしてろ。」
そう言いながら、俺は長月が切り落としたクレソンの根を、豆腐のパックに水を張って浸けてやる。
「何してるのぉ〜?司令官。」
「これか?クレソン育ててまた食おうと思ってな。」
クレソンの特徴には、その繁殖力の強さも挙げられる。下水道や側溝なんかの汚水でも育つってんだから、その力は御墨付き。なんせ、クレソンが日本で初めて野生化したのは洋食屋が輸入したク
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