甘い幸せ。
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バラバラとグミを入れてやる。
「わぁい、ありがとうです!」
「司令官さまぁ、巻雲にも下さい!」
魔女の格好をした巻雲に、ゾンビの格好をした高波か。中々よく出来ている。しかし、何で巻雲の袖はまた長いんだよ。
「夕雲姉さんに作ってもらったらこうなりました!」
あっ……(察し)。まぁ、気にせずやろう。
「そういや、長門と陸奥の部屋は行ったか?」
「ふぇ?まだですけど?」
「今年は陸奥が手作りキャラメル作ってたぞ?」
「キャラメル!?」
途端に表情が変わる巻雲と高波。何を隠そう、夕雲型は皆キャラメルに目がないのだ。
「行くよ高波!キャラメルはいただきで〜すっ!」
「あ、待って欲しいかも……ですっ!」
騒々しい奴等め。と、また誰か来たらしい。扉がノックされている。
「ハイハイ、どちらさ……ん?」
下を見ると、そこにはハイヒールと黒タイツしか見えない。駆逐艦じゃねぇ。じゃあ一体誰だ?視線を上に向けると、そこには……
「ヘイテートクぅ、トリックオアトリックでーす!」
そこには小悪魔コスプレをした金剛が。露出が大胆すぎて目のやり場に困るんだが。てか、今とんでもない事言ってたよこの嫁艦筆頭。
「おい待て、トリックオアトリックじゃ、選択肢1つじゃ……?」
「フッフッフ、この時を待っていたネー……。」
ガチャリと、金剛が扉の内鍵を閉める。
「ここでキセイジジツをmakeすれば、私がテートクのwife確定ですネー。」
ジュルリと、深紅のリップを塗った唇を嘗める金剛。その目はまさに、獲物を狙う野獣の目。流石に女に逆レ〇プは勘弁だ。俺は咄嗟に、『DANGER』と書かれたボタンを拳で叩いた。その瞬間、
「wasshoi?」
との掛け声と共に、窓ガラスを叩き割って赤黒いニンジャ装束を纏った人影が飛び込んできた!
「アイエエエエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」
途端に金剛=サンは失神!泡を吹いて床に倒れてしまった。
「あーあ、つまんないの。折角気合い入れて仮装したのに。」
そのメンポを外すと、現れたのは川内。ウチの鎮守府の警備の一切を取り仕切っている艦娘だ。今日はハロウィーンだからと、気合いを入れてニンジャスレイヤーのコスプレだったらしい。
「大丈夫?提督。怪我はない?」
「あぁ大丈夫だ、悪かったな。」
「いいよいいよ、仕事だもん。」
じゃあね、と言って川内は割れた窓から再び出ていった。ふぅ、と俺は一息吐き出すと、金剛の身体に毛布を掛けてやる。
「ったく、襲わないで普通に来いっての。そうすりゃ俺だって……。」
俺はそれ以上、言葉を繋ぐのを止めた。もしかしたら金
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