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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十話 クライマックスに向けて駆け上がります!
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リューネブルクの裏側、か。と、ティアナはつぶやいた。
「リューネブルクが亡命したのは、例のハルテンベルク伯爵の妹の写真を戦場で倒した男の懐から見つけて、それで恋をして亡命したって、OVAではフィッツシモンズ中尉が言っていたわね。あの・・・物凄いシーンの後に。」
ティアナったら!!とフィオーナが顔を赤くして口を片手で覆った。ごめんごめんとティアナも謝った。何しろあのOVAを前世で二人してみていた時、二人して同時に電源を切ろうとリモコンを取ろうとして頭をぶつけあったほどだったのだから。
「リューネブルク少将はそんな人じゃないわ。シェーンコップもその時言っていたように、そんな人なんかじゃない。私にはわかるの。」
「フィオ?」
「確かにあの人は曲者だし、周りから嫌われるような発言をする人だし、ラインハルトとキルヒアイスが警戒したのも無理はないわ。でも、だからと言ってあの人の居場所を理不尽に奪ってしまうことは、私には出来ない・・・・。」
リューネブルクが可哀想だ、などと言うことはなかったが、ティアナの耳や眼にはフィオーナがそう思っていることは一目でわかった。
「あの人がラインハルトとキルヒアイスに牙を向いたら?その時はどうするの?」
「その時は阻むわ。でも、そうあってほしくはない。そうなったとしても最後まで私は話し合いたいの。」
ティアナは何も言わなかったが、フィオらしいわ、と思っていた。親友のこの性格は前世から何一つ変わっていなかった。誰に対しても。・・・自分に対しても。


リューネブルク少将の身に一体どういうことが起こったのか、それはとても気になるところではあったが、フィオーナとティアナにはそれを確認する間はなさそうだった。


「リューネブルクの事も気にかかるけれど、いよいよ明日ね。」
ティアナは万感の思いで言った。明日はいよいよブラウンシュヴァイク公、ミュッケンベルガー元帥の本隊とリッテンハイム侯爵の本隊が決戦となる。既にラインハルト艦隊別働部隊8万余隻(カストロプ星系他周辺星系制圧部隊を除く。)がカストロプ星系から進軍してきている以上、ブラウンシュヴァイク公とミュッケンベルガー元帥の本隊は敵の攻勢を防ぎとめているだけでも勝利につながる。だが、カストロプ星系でのラインハルト艦隊の奮戦を知っているミュッケンベルガー元帥らはそれ以上の武勲をたてるべく積極攻勢に出て敵を粉砕しようとするだろう。まして強襲を受けて3万余の大艦隊を失った後なのだから尚更だ。
「で、フィオ。仮にミュッケンベルガー元帥が例の一手で来たら、本当にあの作戦を実行するつもり?」
親友がうなずくのを確認したティアナがあきれ顔で、
「驚いたわよ。こんな手を使うなんて前代未聞。長い付き合いだけれど土壇場のあなたにはいつも驚かされるわ。下手をしたら私以上に図太い
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