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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十話 クライマックスに向けて駆け上がります!
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で、この状況の下、引き続いて艦隊を統御する困難さを知り、ミュッケンベルガー元帥の提案を是とした。
狂奔する艦隊の進路から、一斉にブラウンシュヴァイク公、ミュッケンベルガー元帥の本隊が距離を開けていくが、リッテンハイム侯爵艦隊は猛然と食らいついて離さなかった。それにリッテンハイム侯爵艦隊左翼のバイエルン候エーバルトが加勢したので、会戦当初の勢いとは一転してブラウンシュヴァイク公爵、ミュッケンベルガー元帥の本隊は苦戦を強いられることとなった。
『わが軍中央本隊被害甚大!!』
「本隊を救わなくては!!」
フィオーナは艦橋にあってオペレーターからの報告と、実際に本隊が被害甚大である光景を見てすぐに決断した。だが、距離がありすぎる上、リッテンハイム侯爵が猛進しているので、追いつくには無理があった。おまけにブリュッヘル伯爵の艦隊の残骸が邪魔をしている。仮に麾下の高速艦隊を割いて迂回させて救援に向かわせても数千隻では焼け石に水だろう。
本隊を救うには、背後からの攻撃をするほかなかった。それもただの攻撃では駄目だろう。何しろリッテンハイム侯爵の本隊は左翼艦隊と合わせれば8万を超えるのだから。
ブリュッヘル艦隊を撃滅したフィオーナ艦隊は今リッテンハイム侯爵艦隊の背後仰角マイナス60度方向に展開している。背後からの一撃必殺攻撃を掛ければ、リッテンハイム侯爵中央本隊及びバイエルン候エーバルト艦隊の勢いは減衰するだろう。
「アースグリム級波動砲斉射、用意!!」
フィオーナは再び波動砲斉射を試みた。今度は残る3小隊すべての火力を叩き込む。それでなくてはリッテンハイム侯爵の動きを止めることはできない。もちろんそのまま敵艦隊に対して水平に発射すればミュッケンベルガー、ブラウンシュヴァイク艦隊を巻き込むが、仰角マイナス60度から発射すれば被害はない。
が、敵もバカではない証拠に、フィオーナ艦隊の展開を見た敵の一部が艦載機隊を発艦させながらこちらに迫ってきた。
「ケンプ准将!ワルキューレ部隊の指揮を、お願いします。アースグリム級戦艦の波動砲斉射用意が完了するまで、これらを死守してください。」
『了解した。』
ワルキューレ部隊数千機が宇宙空間を飛翔し、殺到してきた帝国軍ワルキューレ部隊との間に激しい空中戦を繰り広げた。ワルキューレ同士の戦いである。そのため、フィオーナはあらかじめ識別コードを認識させ、さらに一部の塗装を変えて、できるだけ同士討ちをさけるようにしていた。それでも起こってしまうのは避けられなかったが、少なくとも無秩序な戦い方ではない。これには長年空戦隊を指揮しているケンプも内心驚きを禁じ得なかったのであった。ここまで一兵卒の身を案じてくれる司令官と接することはできた機会は彼の人生でそう多くはなかった。
艦列を縫うようにし
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