暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十話 クライマックスに向けて駆け上がります!
[13/17]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
早く決定づける要素になるとラインハルト、そしてフィオーナらはミュッケンベルガー元帥、ブラウンシュヴァイク公爵らに進言し、許可を得ていたのだった。
「充填完了しました!」
「目標!α9815地点!」
フィオーナの手が高く上がった。
「ファイエル!」
振り下ろされた瞬間、凄まじい光の奔流がアースグリム級戦艦の大口径砲門から放たれ、一直線に敵に襲い掛かった。一発ではなく十三門同時斉射である。その被害はすさまじいものだった。ブリュッヘル伯爵の4万隻はほとんど一瞬にして数千隻艦艇が消失し、数千隻の被害を出したのである。だが、これだけには終わらなかった。さらに後方には充填中の十二隻が控えている。
「充填完了!」
「続いて斉射用意・・・!!」
再び手が高く上がった。
「ファイエル!」
第二射撃はブリュッヘル伯爵の本隊を直撃した。伯爵自身の旗艦はこの光の奔流を免れたが、この2回の砲撃と先の奇襲で喪失した艦艇は甚大なものだった。密集していたのが仇になったのである。4万隻と2万隻である。いくらフィオーナ艦隊が精強だとは言っても正面攻撃で粉砕できるような相手ではないことを彼女はよく知っていた。
「アースグリム級戦艦を後方に下がらせ、通常砲撃で相対します。」
フィオーナが戦力を半減した敵に対し、それ以上砲撃をせず、通常砲撃に徹する構えを取った。まだ戦いはこれからなのである。アースグリム級戦艦の致命的弱点はこの超兵器使用が未だせいぜい1〜2発で大口径砲門が融解してしまって役に立たなくなるという点であった。10時の時点でリッテンハイム侯爵艦隊右翼部隊はその戦力を半減させてしまったのである。
「このままでは2艦隊から包囲されます。」
参謀長の青い顔にリッテンハイム侯爵はそれ以上に青い顔をして座り込んでいたが、不意に立ち上がった。
「ええい!!この役立たず共が!!なんだブリュッヘルの醜態はッ!!軍務省次官などと気取ってからに、戦場では物の役にも立たん青二才が!!」
リッテンハイム侯爵の所かまわない怒声罵声は艦橋にいる兵隊たちの士気を著しくそいだ。
「こうなれば突撃だ!!勝つ道はミュッケンベルガー、そしてブラウンシュヴァイクめの首を取ることそれのみよ!!全艦隊、敵艦と刺し違えてでも前進だッ!!」
「閣下、無茶です!!」
「無茶なものか!!」
リッテンハイム侯爵が参謀長を切り裂くようにねめつけた。
「このまま座していて戦局が好転する方法があるというか?!ええ!?」
「それは・・・・。」
「儂は降伏などせん!!断じてせん!!降伏をすれば儂ら一門は皆処刑じゃ!!!ならばいっそこのまま前進して散る覚悟で突進をするのがよいのじゃ!!」
「兵士たちの命はどうなりますか!?」
「なにィ!?貴様、参謀長でありながら兵士たちの命を全軍よりも優先するかッ!?」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ