暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
冬はこっちかな。
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枚に卸せたら最後に腹骨を削ぎ落として身の方の下処理は完了。お次は内蔵だ。

 内臓は一揃え全て一緒に取り出している為、食べられる部位と食べられない部位を切り離す必要がある。まずは生殖器から。今回の鱈は雄だったので白子を取り外す。次に肝臓、胃の順番で取り除いていく。もちろん、肝臓と胃袋も食べられる。但し、胃袋は開いて汚れを取り除く必要があるけどな。残りの内臓は食べられない為、全て捨てる。後は頭の解体だ。

 頭をまな板の上に立てて置き、口を開いて包丁を突き刺すように切り開く。骨は結構固いから、多少力が必要だぞ。半分に割れたらエラを切り離して捨て、内側と外側を流水でよく洗い、食べやすい大きさに切り分ける。これで完成だ。

「ふふっ、やっぱりAdmiralの料理の手際は大したものね。」

「そうか?実感はないんだが。」

「お嫁さんになる人が可哀想に思えてくるわね。私だったら自信喪失して立ち直れないもの。」

「まぁ確かに、俺の結婚相手に求める条件は、『俺より飯が美味い』か『それ以上の魅力がある事』だからな。」

 一瞬黙り込むビス子。

「Admiral、貴方生涯独身かもしれないわね。先にお悔やみ申し上げておくわ。」

 なんだと?失礼な。
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