出がらし?いいえ、食材です。
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食卓を囲む潜水艦達。彼女らの頑張り無くしては、この鎮守府は立ち行かなくなってしまう。
鎮守府の運営には、予算とは別に艦娘達の修理や補給、装備の開発や建造等に使用する重油や弾薬類、鋼材にボーキサイトといった資源が必要不可欠だ。資源を得る方法は3通り。
1)大本営からの任務報酬や定期的な補給
2)遠征による資源獲得
3)出撃時に出来る資源回収
1の大本営からの任務報酬や定期的な補給は、数量が決まっている為に何度も獲得は出来ない。2の遠征も艦隊の編成数には限りがあるため、効率良く遠征させる計画を建てなければ厳しい。それを補うのが3の出撃時の資源回収だ。
出撃する海域によっては資源を回収出来るポイントが存在する。鉱山や精錬所、補給基地等様々だが、特に有名なのは往復した東部オリョール海だろう。南西諸島海域にあるオリョール海は、北方や西方、南方といった激戦地への物資の中継地となっているのか、深海棲艦の補給艦の艦隊が多く、それを撃沈してシーレーンを潰す作戦が定期的に行われている。撃沈された艦艇は潮流の関係か、海域内に数ヶ所確認されている潮溜まりに流れ着く。その残骸から重油や弾薬を引き抜き、回収するのだ。特に、潜水艦はその駆逐艦以上の燃費の良さから向いているとされ、潜水艦のみで編成された艦隊でオリョール海を周回し続け、資源を回収するオリョールクルージング……通称オリョクルが提督達の中でも騒がれている。特にウチみたいな大所帯になると遠征や任務報酬だけじゃあ足りず、オリョール海やバシー島沖、カレー洋など様々な資源を回収出来る海域では潜水艦達に世話になりっぱなしだ。その証拠に、ウチの鎮守府に所属する艦娘は250居るが、その1/5……50隻は潜水艦娘だ。
「今年も一年、お疲れさんでした。」
「全く、人使いの荒い提督で困るでち。」
ハフハフ言いながらせんべい汁にがっつくゴーヤ。まぁ、確かに潜水艦達に無理を強いていたのは認めざるを得ない。
「だ〜か〜ら、こうやってねぎらってんだろ。ホレ、これもサービスだ。」
俺が出したのは『昆布のごまかつお和え』と『出し殻かつおのだし巻き風』。どちらも出汁を取った後の出し殻を捨てる事無くリメイクした物だ。
《昆布のごまかつお和え》
出汁を取った後の昆布:5cm四方
黒すりごま:大さじ1/2
花かつお(小分けパック):1/2パック
醤油:小さじ1/2〜1
みりん:小さじ1
コーレーグース:適量
作り方は簡単。昆布を細切りで刻んだら、全部の材料を混ぜるだけ。超簡単。
《出し殻かつおのだし巻き風》
出し殻かつお:10g
卵:2個
白だし:小さじ1
全ての材料を混ぜ、熱したフライパンに流し込んだらスクラ
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