ep.018 『ghoulとfortressとGROWとその他』
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々会議室に助っ人である2人を入れさせ、残っているメンバーも招集する。
残っている面子が揃いだした頃、気づいた。
夢絶がいない。
「またあいつは・・・・。」
さすがに頭を抱える。
「どうした、叶世。『無絶 叶』なら一人で腐敗区に行ってくると言って出たきり戻っていないが・・・・、そのことで合っているのかな?」
とやけに上から目線の『瀬貝 大丈夫』が言う。
知り合ってもう何年も経っているはずなのに、この距離感と話し方にはなれない。
「そうか。ならあいつは結局個人行動ということになるのか。あいつらしいが、集団意識が足りていない証拠だな。」
思わず全く同じトーンで返す。ここまで感情の出ない人間なのでそれを察知できるのはごく少数だが、一応そういう描写を入れておこう。
何故なら、一応は彼も人間なのだから。
と、夢絶以外の全員が集まっていることを確認した叶世が今回の助っ人として呼んだ二人を紹介する。
「少し待たせてしまってすまないな、この二人が今回地下の巡回の非常要因として雇った『Ghoul』の二人だ。」
拍手は全く沸かず、二人も急いでいるということを知っているので、叶世を少し急かすように見つめる。
「待て。お前たちのその気持ちは俺にも理解できる。今回狙われたのは『これまで俺たちが解決してきた案件』と『fortressと学園都市上層部との通信ログ』だ。」
続きを言おうとした時、会議室入り口に突如青い光の門が天井から現れ『島崎 向子』が落ちてきた。
着地するなり、
「ヤホー、ジュンジュン。頑張ってジュンジュンの欲しがってた情報見つけてきたよぉ〜。」
不動の叶世に比べ他のメンバーは驚きを隠せない様子。特に地上からわざわざやって来てくれた二人は大きく動揺している。
「お、メガネ君に弟くんもいるんだぁ〜。あ、これがその情報ね。君の性格から察してわざわざ紙にコピーして持ってきたんだから、もう少しだけ報酬のほうも上げてもらうわよ?」
と、机の上にファイルを置きカーリングが如く机の上を滑らせて言う。
「なら今度飯でもおごってやるから。」
その言葉に子供の様にはしゃいで喜んでいる『島崎 向子』を指さしながら『Ghoul』のメガネの方が口を開ける。
「なんで『これ』が此処にいる!」
明らかに怒りが感じとれる鋭い声。
それもそうだ。彼は以前、事前の情報よりも明らかに危険な依頼を彼女から受け、本当に死を覚悟するような状況に陥ったのだから。
その間彼女は、
「せっかく囮になってくれているんだから。」
等というよくわからない理由で依頼元の組織の情報を根こそ
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