ep.018 『ghoulとfortressとGROWとその他』
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「叶世さーん。叶世リーダー。」
と、後ろから聞いたことのある声が聞こえる。
振り向くとそこには、『島崎 光利』が女の子らしい走り方でこちらへと向かってきていた。
着き、調査の結果を少し呼吸を乱しながら言い始める。
「腐敗区、支配区の順に調査しましたが、特に不審な人物は見当たりませんでした。」
そこで呼吸を整え、一度落ち着いた後再び報告を続ける。
「ただ、途中で大きな爆発がありました。念のためその付近を詳しく調べたのですが、特に怪しい人とかはいなかったです。
」
と言うが、『島崎 光利』はもうすでに『奈津野 刹那』達をもう目撃している。それに彼女が気付かなかったのは彼女自身が純粋に彼らを、怖いと認識し無意識に視界から避けていたのだ。
そりゃ、外国人の武装集団とその後ろを堂々と歩く青年を見ればその気持ちもわかるが、彼らが武装している時点で報告しなくてはいけないということをまだ他のメンバーよりも歴の短すぎる彼女はその場で言えなかった。
というか、混乱のあまり頭が回っていなかった。
4人から5人へと変わった一行はまた再び本部へと足を進める。そこでまた話題が飛び出る。
「そう言えば、『|矢田<やだ>|姉<あね>』はどうした?」
支配区の管理者であり、この|第0学区<ちか>で最も恐れられている人物だ。今回は管理者にも応援を仰いだが時間指定まで詳しくはしていなかった。
まあ、相手が相手なだけに察してくれるだろうが、今来てもらった方が後々都合がいい。あいつが来ることで確実に腐敗区の管理者である弟は来る。
「あ、管理者さんならお店の方をお任せしています。」
いきなり叶屋が頭を抱える。彼女はそこにいるだけで抑止力となる人物だ。あの喫茶店は1人で店全体を回している特殊すぎる店だ。今あの店にいるとなれば、こちらの手伝いは不可能だろう。
(各区の管理者が手を貸すというのは事前に伝えていたはずなんだがな。)
まあ、今は良しとしよう。彼女がいるといないとでは途中経過が大きく変わるが、結果は同じだ。
まあ、望み薄だが『名瀬 極芽』等があの店に行ってくれることでも願っておくことにしよう。
そんな駄弁りもすぐなくなり会話は助っ人の学生二人、『島崎 光利』と『久安 唯』という組み合わせになり、叶世は完全に会話から切り離される。
彼にとってはこれこそが自然体。会話を基本的に苦手とする彼にとってこの状況は幸運なのだ。
道中、なんの邪魔もなく本部まで戻る。
帰って来て早
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