『Midnight』
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等身大の自分なんて見たくもない。
ずっと目を背け続けた。
背伸びして大人ぶってきた。
他の誰より解ってる気でいた。
たいそうなプライドなんて無いけど、意地だけは立派に強かった。
無邪気に笑い合う周りを見下してた。
何も知らない幼稚な周りを蔑んだ。
大したイタミも苦労も背負わず生きてる奴が憎たらしかった。
やり場の無い怒りの矛先が何処に向かうのか、自分にも解らない。
コントロールする余裕なんて無かった。
何に殴りかかり何に堪えれば良かったのか。
夜に安心して眠る習慣なんて無かった。
寝堕ちたなら悪夢の続きだから。
夜の闇に支配されぬよう、自らが闇になろうと徹する。
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