暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic19-Cその日、ミッドチルダ〜Mission failed〜
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会からのペナルティは契約通りに俺が“ジュエルシード”を巡って起こったPT事件にて死亡した被疑者・テスタメントであるという秘密の暴露だろうな。

(どうせ当初の予定では、この辺りで姿を晦まそうとしていたんだ。踏ん切りを付ける時が来た、ということなんだろうな・・・)

カムエル1本を使ってリヴィアとディードの体を屋上から乗り出させる。合図1つで地上へ落下させられるように。大きく息を吸い、「プライソン一派、オットーに告ぐ! ただちに戦闘行為を中止せよ!」アイリの氷弾を避け切ったばかりのオットーに呼び掛ける。彼女の視線が俺たちの居る屋上へ向けられ・・・

「っ!?」

カムエルによって簀巻きにされたリヴィア、それにオットーの妹に当たるディードの姿に、彼女の目が見開いたのが判った。アイリも「え、どうして・・・!?」と同じように目を見開いて驚いている。

「何が狙いだ・・・?」

「まずはこちらに向けて無粋にもレールガンを撃ってくるガジェットU型の攻撃をやめさせろ」

“エヴェストルム”を二剣一対のゲブラーフォルムへと変え、その刃をリヴィアとディードに突き付ける。オットーは「公務員がそのような真似、出来るものか」と、懸命に冷静を装いながらそう返した。U型の攻撃も止むことなく、ターミナルへと次々と撃ち込まれていく。

「残念だ」

屋上から伸ばしていたカムエル1本をブチっと解除。ぶら下げられていたリヴィアとディードがスッと落下。オットーが「ディード!」大慌てで飛び立った。俺はそんな彼女の行く手にパンツァーシルトを展開。

「フォイア」

――ラケーテン・パンツァーシルト――

「なっ!? うわぁ!」

まさかシールドが射出されるとは思わなかったのだろう。オットーは回り込もうとしていたが、それより早く射出されたシールドを腰に受けた彼女は空中でぐるっと一回転して地面にドサッと落ちた。そこを狙ってカムエルでオットーも捕縛。

「ディード!」

少しはリヴィアの心配もしてやれとも思うが、「考えを改めてもらえるか?」リヴィア達が地面に激突する直前に、地面に出来ている影からカムエル2本を伸ばして2人をキャッチして、ここ屋上へと放り投げさせた。2人を屋上から伸ばした別の2本のカムエルでキャッチ。

「俺は本気だぞ、オットー。こちらも命懸けだ。お前たち敵を無傷で捕らえる努力はしよう。だが抵抗があれば、骨の1本や2本くらいは覚悟してもらおう」

「・・・・僕に、その権限はない」

「なれば、誰がその権限を有す? プライソンか?」

「・・・ガンマ」

ガンマ。アルファやデルタ、イプシロンと並ぶサイボーグ姉妹の1人か。だったら「こちらで勝手に破壊させてもらおう」か。“エヴェストルム”を待機モードの指環に戻し、弓を
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