暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic19-Cその日、ミッドチルダ〜Mission failed〜
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ンケーキの乗った皿2枚を手に、「お待たせ」ヴィヴィオとフォルセティの元へと戻って来た。アイナさんを含めた4人の寮母は食堂の調理も担当しているから、見た目からしてもう美味いと判る。

「「いただきます!」」

美味しそうにパンケーキを頬張るヴィヴィオとフォルセティ。俺のクローンなのだから当たり前だが、俺の瓜二つだというのに義理の息子が愛おしい。この最後の契約で、俺はどこまでこの子の成長を見ていられるだろうか。

「セインテスト調査官!」

「グリフィス? ・・・すずか、シャマル!?」

そんな悲痛な叫び声と慌ただしい足音で、柔らかな空気だった食堂は緊張色へと逆戻り。シャマルがグリフィスに背負われ、シャーリーとアルトがすずかの腕を肩に回すようにして運んで来て、ルキノが少し足を引き摺りながら遅れてやって来た。
気を失っているらしい2人は局の制服に白衣姿という、戦場では命取りになるノーマルな服装になっている。気になるのは「デバイスを持っていない・・・!?」だ。グリフィス達はシャマルとすずかを床に横たえさせ・・・

「リヴィア・アルピーノの奇襲です!」

「最初は私たちでした!」

「次に目を覚ました時、そこには変身が解除されたシャマル先生とすずかさんが倒れていて・・・」

「リヴィア・アルピーノの姿がなかったので、急いでここに・・・!」

そう事情を教えてくれた。フォルセティが「シャマルせんせー!」半泣きでシャマルを揺らす。俺は「大丈夫。すぐに目を覚ますよ」フォルセティの肩に手を置く。

「パパ・・・、ホント?」

「ああ、本当だとも。シャマルもすずかも、じきに目を覚ますよ」

――傷つきし者に(コード)汝の癒しを(ラファエル)――

俺はシャマルとすずかに治癒術式を掛け、「潮時か・・・」ポツリと漏らす。もうルールがどうとは言っていられないな。リヴィアの転移スキルはやはり強力だった。シャマルとすずかが簡単に墜とされるのがいい証拠だ。あの子の転移スキルとルーテシアの召喚魔法は、攻城側としては圧倒的なアドバンテージだ。アルピーノ家が六課の攻略に来たその瞬間、こうなることは決まっていたのだろうか・・・。

「パパ・・・?」

「グリフィス。ここは任せる」

「どちらへ!?」

「緊急特例として、現時刻を以って私、ルシリオン・セインテストも戦闘に参加する。フォルセティ、ヴィヴィオをしっかりと護れよ」

俺は自分の額をフォルセティの額とコツンと合わせ、ヴィヴィオは僕が護ると公言しているフォルセティにそう伝えると、「うんっ。絶対にまもる!」フォークを片手にヴィヴィオの手もしっかりと握るフォルセティが力強く頷いた。それを見届けて俺は片膝立ちから立ち上がり、テーブルの間を縫ってバリケードから出たとこ
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