暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic19-Cその日、ミッドチルダ〜Mission failed〜
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俺は立場上、助言することも出来ない役立たずだ。だが「パパ・・・」フォルセティと、「なのはママ、フェイトママ・・・」ヴィヴィオ。怯える2人に「大丈夫。ママ達、アイリお姉さん達が戦ってくれている」」優しく声を掛け、肩を抱いて抱きしめて、その恐怖を和らげさせることくらいは・・・。

「うん。だいじょうぶ、だいじょうぶ。ヴィヴィオ、手、出して」

「?・・・う、うん」

ヴィヴィオが差し出した左手をそっと掴んで「手をつなげばだいじょ〜ぶ♪」フォルセティは満面の笑顔を浮かべた。するとヴィヴィオも釣られて「だいじょ〜ぶ♪」怯えから一転、安心した笑顔を浮かべてくれた。微笑ましく見守っていると、きゅ〜、と可愛らしい腹の鳴る音が聞こえた。

「あぅ・・・。おなかすいちゃった・・・」

ヴィヴィオが照れくさそうに腹を押さえた。すると「ぼくも・・・」フォルセティも腹を押さえて俺を見てきた。俺はここ、緊急時の避難所として決められていた寮の食堂をぐるりと見回す。テーブルを組んで作った簡易のバリケードの中で身を寄せ合っている俺たちと六課の非戦闘員。夜勤シフト組や隊舎を動かすのに必要な人員以外は、万が一に備えて施設外に退去しているため、いま隊舎に居るのは最低限の十数人程度だ。

「ヴィヴィオ、フォルセティ。ちょっと待っていてね」

そう言って立ち上がるのは、寮母の1人であるアイナさん。母親としての経験を活かして、ヴィヴィオとフォルセティの世話係を担当してくれている。だから2人もアイナさんのことが大好きだ。

「あ、手伝います」

「いえ。セインテスト調査官はそのまま、2人の側に居てあげてください」

立ち上がろうとした俺を笑顔で制し、アイナさんは1人バリケードの間を縫って厨房へと向かった。戦闘員以外の食事は後回しにされていたからな。幼いヴィヴィオとフォルセティが腹を空かせるのはしょうがない。アイナさんは巨大な冷蔵庫から食材を取り出して、「美味しいパンケーキを作るわね♪」と、2人に微笑みかけた。

「「パンケーキ!? やったー!」」

万歳して喜びを表す元気いっぱいな2人の様子に、不安げな表情になっていた他の隊員たちの雰囲気も柔らかいものになった。それからパンケーキが出来るまでの間、2人とあっち向いてほいをやりながら時間を潰す。

(っ! リヴィアの魔力・・・! いきなり現れたな)

突如として魔力を発したリヴィアの存在を探知した。俺は本当にこのまま留まっていていいのか、そう強く思う。だが俺は、もう少し現在(いま)という時間に浸っていたいと願っている。はやてやみんなと同じ時間を、同じ世界で過ごしたいと。

「もう少しで出来るからね〜!」

「「はい!」」

厨房から良い香りが漂って来る。そして「はい完成!」アイナさんはパ
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