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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic19-Cその日、ミッドチルダ〜Mission failed〜
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「うそ・・・だろ・・・おい・・・!」
「マイスター! マイ――んな!? どうしたのその怪我!」
「もうすぐ治る・・・! ユニゾンだ、急げ・・・!」
「忠義なる炎熱。至純なる氷結。不屈なる風嵐。正義なる雷撃。希望なる閃光。無情なる闇黒。苛烈なる土石」
「ヤ、ヤー! ユニゾン・イン!」
アイリとユニゾンを果たす。俺単独であれば記憶消失レベルの魔術を使ったらアウトだが、アイリとのユニゾン状態であればアウトラインが大幅に緩くなる。
魔力炉
(
システム
)
の稼働率を引き上げ、魔導師から魔術師へと昇華。
「まずは寮を護ることが最優先だ!」
ユニゾン状態でもおそらく100%の記憶消失率であろう“力”を使う。しかし少しでも和らげば・・・。人差し指に魔力を付加し・・・
「沼地の島として、平原の丘として、妖精丘の木として、月が欠けゆく空の星として、先祖に愛される子どもとして、森の真ん中で、あらゆるものの前に勇敢でいられますように」
――Eolh――
原初魔術であるルーンを使う。寮の壁に防御のルーン・エオローを刻みつつ詠唱。フォルセティの魔力には神秘が付加されている。ただの防御魔法じゃ大した障壁にはならない。が、「ぐぅああああ・・・!」頭痛と胸痛に襲われる。やはりルーンは神秘が強過ぎ、魔力消費量が大きいためにすぐに記憶を失った。
すでに詠唱を妨害しても無意味なほどにフォルセティの発動率が臨界に近い。なら防御に専念する他ない。と、ここでアリサ達がガレージに居ることに軽く絶望する。今から寮に連れて来るには遅すぎた。隊舎はもう無人であるから諦めているが、ガレージには大事な仲間や知人が居る。
「其の威光を示す七つの聖杖を突き、破滅の音を打ち鳴らせ」
「くそ・・・!」
――
万物神の粛清
(
コード・アルフォズル
)
――
上空7方向より六課隊舎に向かって飛来するのは、30m近い長さを誇る7属性の螺旋状の槍。
「ならば、敷地内全体を護り切るのみ!
女神の護楯
(
コード・リン
)
、多重展開!」
『ヤー!』
俺の有する防性術式の第2位、女神が祈る姿が描かれたシールド・リンを7枚、直径5mと拡大した上で多重展開する。ズキズキと頭と胸が痛み、「うぐぅぅ!」記憶を失ったことを示す喪失感がまた去来し、知らず涙が溢れた。さすがにリンの多重展開もアウトライン越えか。
『ひゃぁぁぁぁ!』
その中でアルフォズルの槍7本がリンに着弾。着弾時に発生した衝撃波が周囲一帯の空間を歪ませた。足元が大きく振動し、バキバキとコンクリートがひび割れる音がし、隊舎3階の一部が崩れた。アルフォズルの脅威はこれからだ。ドリルのように高速回転している槍がそれぞれ開いていって、周囲に圧倒的な殲滅・蹂躙・破壊を齎す竜巻と化した。
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