暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic19-Cその日、ミッドチルダ〜Mission failed〜
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ないし。もしくは、また別の戦力が来ているかも知れない。

「さーてと。階段はどうしようかしら・・・」

2階へ降りるための階段に到着して、このまま引き摺って降りて良いのかちょっと悩む。でもここでジッとしててもしょうがないからそのまま降りて行く。引き摺っているグリフィス君たちの踵がガッツンガッツン踏み面に当たる。あとでシャマル先生に治癒魔法を掛けてもらおう。そして3階と2階の途中の踊り場を踏んだその時・・・

「「きゃぁぁぁぁぁ!?」」

大きな爆発音と立っていられない程の振動が連続で襲ってきた。警戒はしていたけどその突然の振動に立っていられなくて、私とシャマル先生はドテッと転んじゃった。当然「あー! ごめん!」グリフィス君たちも、踊り場に後頭部をゴツンと・・・。気を失っているから反応はないけど。

「今の爆発は何!?」

「黒煙が・・・!」

2階からここ踊り場に上がって来る熱を持った黒煙。防護服の袖で口と鼻を覆い隠して、「シャマル先生。どうしましょうか」これからどう動くかを相談する。

「このまま降りるのは危険だわ。しょうがないけど3階に戻りましょう」

「判りました。ごめんね、みんな。とりあえず、スノーホワイト。黒煙を逃がすよ」

≪畏まりましたわ!≫

――バスターラッシュ――

壁に向かって砲撃を撃って、壁に穴を開けることで黒煙の逃げ道を作り出した。すると黒煙は私が開けた大穴から外へと一気に流れて行った。これで3階にまで黒煙が来ることはないはず。だから今の内にグリフィス君たちを3階へ運ぶ。廊下に4人を横たえさせて、「クラールヴィント!」シャマル先生が治癒魔法を同時に4人に掛けた。

「すずかちゃん。周囲の警戒をお願い」

「はい!」

――ケレリタース・ルーキス――

「っ! すずかちゃ――」

――トイフェルフォアスト――

強大な魔力反応を背後に感知した上にシャマル先生の呼び掛け。攻撃される、そんな察知は出来た。出来てはいた。だけど、「んぐ!?」強烈な打撃が側頭部に打ちこまれた私は、そのまま意識を失ってしまった。

†††Sideすずか⇒ルシリオン†††

推測通りに公開意見陳述会の開催日に、プライソン一派が地上本部へ襲撃を掛け、そしてここ機動六課の隊舎にも攻撃を仕掛けてきた。ターミナルでプライソン一派を迎え撃つべくシャマル達が待機していたが・・・

「始まったか・・・」

爆発音が続けざまに聞こえ始め、魔力反応が次々と膨れ上がっていく。迎撃部隊のシャマル、アイリ、ザフィーラ、アリサ、すずか、そしてヴァイス。さらにメガーヌさんとルーテシアの魔力を感じる。が、リヴィアの魔力反応だけがどこにも無い。

(別行動を取っているのか? 気付いてくれ、みんな)


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