本命は誰だ!?
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で隠しちゃったし(少し勿体無い)、夕雲は「あらあら♪」って悪戯っぽく笑ってるし、雷なんか目が死んでるじゃねぇか。
「む、胸が無くたって女の子は可愛いし……(震え声)」
とか言っちゃって別の世界に旅立とうとしちゃってるよ完全に。もう俺、完全にこの娘達の脳内で『おっぱい大好きな変態提督』って位置づけなっちゃってるじゃんコレ。どうしてくれんだ。
「ま、まぁ取り敢えず瑞鶴はコレで消えたな。じゃあ次は赤城さん!」
「まぁ、赤城さんは順当だな。」
染嶋の言葉にうんうん、と頷く荒木とクルツ。
「黒髪美人だし!」
「仕事出来るし!」
「家事も上手そうだし!」
「おっぱい大きいし。」
「おっぱい大きいし。」
だからもうおっぱいはいいだろぉ!?そんなジト目でコッチを見ないで下さい嫁艦の皆さん。嗚呼、視線が痛い……orz
まぁ確かに、赤城とケッコンした、という提督の話はよく聞く。艦娘の量産化が可能となってからは、大本営が特定の任務をこなす事で配属させる正規空母、って事で正規空母最古参である事が多いし、それに戦闘にしても執務にしても、その能力は高い。それに空母は錬度が上がりやすい。大概の海域攻略に必要だし、他の艦娘の錬度を上げるにもその随伴として心強い。そしてケッコンした事によるメリット、「燃費の改善」が大きい。
「ボーキの女王」「喰う母」「赤城給食」等々、赤城のその暴力的とも言える食欲と(鎮守府運営初期での)燃費の悪さは有名だ。ウチの赤城はそれほど燃費が悪いと感じた事は無いが、以前他の鎮守府の提督に『お前のトコの赤城は赤城じゃない。赤城の皮を被ったナニカだ。』と言われたその一言に、赤城への思いが凝縮されている気がする。それがケッコンにより改善するなら、願ったり叶ったりだろう。
しかし、やはり赤城は「何か」違うのだ。確かにあのムチムチフカフカのボディにクラッときた事は何度かある。それは否定しない。だがなんというか、それは肉体的魅力に惹かれたのであって、心まで許した感じでは無い、と言えば解って貰えるだろうか。
「いや、赤城は無いよ。それは断言できる。」
俺はきっぱりと、全員にそう言った。
「じゃあ加賀さんは?空母の中でも一番の錬度じゃない。」
叢雲はスクリュードライバーのグラスを傾けながら、こちらにそう言ってきた。
「あ〜、加賀さんは…なぁ?」
「コイツの場合は仕方無いというか、なんというか……。」
「罪滅ぼし的なトコがあるからネ。」
嫁艦達は一斉に首を傾げる。無理もない、加賀にケッコン指輪を渡したのは俺の個人的贖罪の意味合いが強い。前にも語ったが、俺は若い頃に加賀を沈めている。沈んだ彼女とは違うのは解っている。ただ、俺はもう沈めない
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