暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1540話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た訳だ」

 そこまで言われれば、男もゼクスが何をしにここに来たのかを理解したのだろう。顔が強張る。
 まだトールギスの技術全てを得た訳ではない以上、機体を手放すのは絶対に避けたかった。

「ま、安心しろ。このトールギスは例えライトニング・バロンでも一朝一夕で乗りこなすような真似は出来ない」
「……ですよね。というか、この機体を乗りこなすアクセル代表が色々な意味で信じられないんですが」

 最大20Gオーバーという、普通では考えられない加速力だ。
 それを余裕で乗りこなすという俺の存在が、男には信じられないのだろう。

「ま、ともあれだ。このトールギスがガンダムに単機で対抗出来る性能を持っている以上、ゼクスもそう簡単には諦められないだろ。だから、実際に一度乗せてみる事にした」
「ははぁ……結構えげつない真似を考えますね」

 男の言葉に、綾子が少し離れた場所で無言のままに頷いてるんだが。
 問答無用で断らないだけ、向こうの立場を考えてると思うんだがな。

「とにかくだ。この機体にゼクスを乗せる事になった訳だが……万が一を考えて、機体の操縦をこっちで奪えるようにしておきたい。出来るか?」
「あのゼクスが機体を乗り逃げすると?」
「あくまでも可能性だ」

 普通に考えれば、OZのゼクスがそんな真似をするとは思えない。
 そもそも、今のOZは少しでも連合軍に自分達の行動を疑わせないようにする必要がある。
 下手をすれば、オペレーション・デイブレイクが失敗に終わる可能性もあるのだから。
 事実、セプテムが半ば恫喝に近い交渉でトーラスを入手する事が出来たのは、OZの方でも連合軍に自分達を疑って欲しくないからだろうし。
 そんな状況で、連合軍の最高位ノベンタ元帥直轄の傭兵部隊が所持する機体を乗り逃げするような真似をすれば、どうなるのか……
 どう考えても、連合軍がOZに対して色々と疑いを抱くには十分な筈だ。
 だが……普通に考えればそんな真似をする筈はないのだが、ゼクスはヒイロに……いや、ウイングガンダムにと言うべきか、とにかく特別な思いを抱いている。
 やっぱり地球降下時に仕留める事が出来なかったのが大きいんだろう。
 原作では、最終的には南極だか北極だかで決闘騒ぎすら起こすし。
 その辺を考えれば、多少無茶をしてもトールギスを欲する気持ちも理解出来ないではない。

「うーん、さすがに遠距離からどうこうってのは、すぐには出来ませんね。ただ、コックピットの中に少しだけ爆薬を仕掛けておいて、いざとなったらその爆薬を遠距離から爆発させて操縦不能にするという真似は出来ますけど……」
「分かった、それをやってくれ。正直なところ、あまり機体を壊したくはないんだが……いざという時の事を考えれば、その辺は妥協する必要が
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ