ガンダムW
1540話
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ロットが乗りこなせるような機体じゃない。下手をすれば命すら危険になる。それを承知の上での発言だよな?」
「無論」
即座に答えてくるゼクス。
「そうか、分かった。……なら、早速準備をしてくるから、待っててくれ」
「そうさせて貰おう」
ゼクスをその場に残し、俺はトーラスが運び込まれる光景を横目にトールギスを置いてある格納庫へと向かう。
「ちょっ、おい、アクセル。いいのか?」
慌てて後を追ってきた綾子がそう尋ねるが、俺は問題ないと頷く。
「別に問題ないだろ。元々のトールギスの性能でもゼクスが乗りこなすのには暫く掛かるだろうし、今のトールギスは更に機動力が上がっている。……正直なところ、普通の人間に乗りこなすのは不可能だ」
「……それで、諦めると思うか?」
「どうだろうな」
実際スーパーバーニアが改修された今のトールギスでも、ゼクスにその気があれば乗りこなすのは可能だろう。
ただし、それはある程度の時間を必要とする筈だ。
今この時点で乗るというのは不可能である以上、それを体験させるというのも別に構わない筈だ。
というか、OZにならトールギスの設計図があるんだから、それを使って新しくトールギスを作ればいいと思うんだがな。
いや、それだと完成するまでに時間が掛かるか。
必要なのは今、この時なんだからな。
「あれ? アクセル代表、どうしたんですか?」
トールギスに近づくと、連合軍からトールギス用の整備員として派遣されている者達を纏めている男が俺を見てそう声を掛けてくる。
ちなみに、連合軍から派遣されているのは全員が整備員の中で腕利きと呼ばれている者達だけだ。
これは別に俺への配慮という訳ではなく、純粋に連合軍がトールギスの技術を欲している為だ。
トールギスをデチューンしたのがリーオーで、そうなれば当然連合軍もリーオーの技術は持っている。
だが、この場合はやはりデチューンする前の、現在のトールギスの技術が欲しいのだろう。
最初は少し考えたが、それでも背に腹は変えられないし、そもそもトールギスの技術は結局このW世界の技術でしかない。
これがシャドウミラーの技術という事なら断っただろうが、W世界の技術なら問題ないと判断してこいつ等を受け入れたのだ。
それにホワイトスターと連絡がつくまでは連合軍と行動を共にすると決めた以上、少しでも連合軍の技術力を高めておきたいという狙いもある。
「OZのゼクス・マーキス……ライトニング・バロンを知ってるな? トーラスを運び込む為に今来てるんだが」
「え? ええ。そりゃまぁ……有名人ですし。けど、あのゼクス・マーキスがトーラスの護衛なんかで?」
「このトールギスも、元はOZの基地から盗まれた物が、流れに流れて俺の下に来
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