ガンダムW
1539話
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ように頷きを返す。
「ああ、その言葉には私も異論はないが?」
「一応それを証明する為に、そのネジを思い切り握るなりなんなりしてみてくれ」
ここまで言われれば、ゼクスも俺が何をしようとしているのかが分かったのだろう。
ネジを握りながら、その状況で思い切り力を入れる。……が、当然ながらそのネジが人間の力でどうこう出来る訳がない。
「固いな」
「だろうな、じゃあ、それを貸してくれ」
その言葉に、ゼクスは持っていたネジをこちらに放り投げてくる。
それを受け取り、親指と人差し指で挟むようにしてゼクスとノインの前に出す。
綾子が馬鹿な真似を……といった風にこっちを見ているが、それでも口を出す様子がないのは、俺のやるべき事を信頼している為か。
ともあれ、綾子は呆れた様子を見せつつも黙ってこっちを見ている。
「さて、お立ち会い……とか、そういう風に言うんだったか? ともあれ……そんな派手な真似をする必要はないか」
軽く言いながら、親指と人差し指に力を入れていく。
ただし、一気にネジを潰さないように手加減をしながら、だ。
ここで本気の力を出せば、ネジは一瞬にして潰れてしまう。
そうなると幾ら何でもやり過ぎということで、手品か何かに間違えられかねない。
……もっとも、この状態でも手品に間違えられるというのは十分に考えられるんだが。
ともあれ、金属で出来たネジはろくな抵抗らしい抵抗もせず、俺の指の中で潰されていく。
俺から見れば別に特別な事をしている訳じゃないんだが……ゼクスやノインにとっては、とてもじゃないが理解出来ない行動だろう。
ゼクスは仮面を被っているので驚きの表情は分からないが、その背後にいるノインは驚愕に目を見開いている。
普段はクールビューティーを地でいっているノインだけに、こんな驚きを露わにしているノインなんてのは見た事がある奴は少ない筈だ。
ある意味お宝の光景だな。
そんな風に思いながら、ペチャンコになるまで潰されたネジを、ゼクスに放り投げる。
それを受け取り、触れるゼクス。
当然今のは手品でも何でもないので、ゼクスが触れても何か知られるような事はない。
「さて、次だ。ゼクス、そのネジ……いや元ネジを綾子に渡してくれ」
「……何?」
疑問を口にしながらも、俺が何をさせるのか興味深かったのだろう。
ゼクスは元ネジを綾子に放り投げる。
「アクセル、あたしにもやれっていうの?」
若干不満そうな表情の綾子だったが、それでも俺が頷くと小さく溜息を吐いてから片手で持っている元ネジをゼクス達に差し出す。
「あたしは、アクセルみたいな馬鹿げた身体能力を持ってる訳じゃないんだけどね」
マフィアに用意して貰った、元連合軍の基
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