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へと宙返りして距離を取り、再び武器を構える。
『連携は…………まあまあか』
そう言うと刀を鞘に納め、居合いの構えをとる。
『冥土の土産に、この機体の名前を教えてやるよ。ガンダムアクシア…………』
すると、ガンダムアクシアの姿が目の前から消えた。いや、違う。一瞬にして、目の前まで接近してきたんだ。
ガンダムアクシアはガンダムステラの目の前に接近し、刀に手をかける。
「ミサ────」
言うと同時に月光刀 朔夜でガンダムアクシアを攻撃しようとするが、すぐに間に合わないと勘が告げる。
ガンダムアクシアは居合い斬りを放ち、ガンダムステラに攻撃する。だが、今の一瞬の内にガンダムステラはバラバラになり、既に刀を鞘に納めていた。
速いっ────!!
今の一瞬で、何回攻撃したか分からなかった!目に見えただけでも、三回だけだ!
『これで終わりだ』
「やらせない、よっ!!」
けど、だからといって怯まないよ!
ガンダムアクシアが放った居合い斬りを、見える範囲で弾く。見えないものは、次の軌道を感じ取ってなんとか致命傷を避ける。そうして、数瞬の攻防を耐えきろうとするも………………
「追いつかない…………! 」
受け流したり弾いたりする内に、次の攻撃が来る。致命傷とまではいかないが、詰め将棋のようにジリジリとやられていく。
『耐えきるな………けど、もう終わりか』
「っ!? 」
その言葉と同時に、防いだ際に無防備になってしまった両腕が切断される。
『終わりだ』
ガンダムアクシアが鞘に刀を納め、大きく一歩を踏み出して居合い斬りを放とうとした瞬間、バトル終了のアナウンスが鳴った。
『ちっ…………』
抜刀しかけた刀から手を離し、ガンダムアクシアはこの場から去っていく。
ーーー−−
「はあ……はあ…………はああぁぁぁぁ」
大きくため息を吐き、床にしりもちを着く。
「ミヤモトさん…………お疲れ……」
そんな僕を見てか、ミサキちゃんが手を差し出してきた。その手を握り、立ち上がる。
「強かったね、あの人」
「うん………私は、手も足も出なかった…………それに比べたら、ミヤモトさんはよく戦った……」
「そんなことないよ!アナウンスが鳴んなきゃ、僕もやられてたよ! 」
「…………あなたには、あの攻撃が見えてたの? 」
「う〜ん…………五分五分って感じかな?剣道やってても、あんなに速い居合い斬りは初めてだもん。しかも連続で」
「そう…………」
「それよりも、次に備えよっか!行こ、ミサキちゃん! 」
ミサキちゃんの手を引っ張り、司会の人の所へと向かう。
(…………
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