第三百八十九話
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第三百八十九話 奇麗にすると
春奈は風呂から上がってだ、使い魔であるイーとリャンにこんなことを言った。
「お風呂からあがるともうね」
「はい、身も心もですね」
「清められて」
「それで心機一転」
「そうした気持ちになりますね」
「ええ、本当にね」
それこそとだ、すっきりとした顔で言う。
「奇麗になったって思えるわ」
「そしてまた学ばれて」
「そうしてですね」
「寝るの、寝る時間は」
それはというと。
「今は八時間位だけれど」
「それ位がいいのでは」
「よく寝ることが一番です」
「寝られる時に寝てです」
「お身体を休めるべきす」
「それお兄ちゃんも言ってるから」
春奈がいつも憧れている兄がだ、実は春奈は物心ついた時から兄を慕っていて彼の言うことなら全て聞く。
「あまり寝ないのはよくないって」
「そうです、では寝られる時にです」
「寝ておきましょう」
「それじゃあね」
こうしてだ、春奈は少し勉強してだった、そのうえでベッドに入った。そして途中目覚めることなく七時まで寝てだった。
すっきりとした顔で自分から起きて一階のリビングに降りるとだ、兄が丁度家から出る時だった。
「おはよう、もうなの」
「うん、部活の朝練に行くよ」
「そうなのね」
「今朝もね」
「いつも大変ね」
「いや、朝身体を動かすと」
それでというのだ。
「一日すっきりとしてはじめられるんだよ」
「そうだったの」
「朝練はランニングとストレッチだけれど」
この二つがというのだ。
「いいんだよ」
「それでいつも朝早く出てるのね」
「これがいいんだ」
「朝起きてのランニングと一緒ね」
「というかそのものだよ」
「やっぱり運動したらいいのね」
春奈は朝からしみじみと思った。
「人は」
「僕もそう思うよ」
「そういうことね」
「じゃあ行って来るよ」
こうしてだった、兄は部活の朝連に出た。そうして春奈は朝食を食べた。それから彼女の一日をはじめた。
第三百八十九話 完
2016・10・27
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