ガンダムW
1538話
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が連絡を取ろうとしても無理な相手だが、幸い現在の俺の立場はノベンタ直属の傭兵部隊隊長。
一方的に命令をする訳にもいかないが、それでも話くらいは出来る訳だ。
俺の部屋にあった音声のみの電話のような通信装置ではなく、きちんと映像モニタもついている通信装置。
そこに映し出されたのは……
『アクセル・アルマーか。何の用だ?』
連合軍の中でも強硬派筆頭と呼ぶべき地位にいる、セプテムだった。
将軍という地位におり、連合軍の中でもトップに近い位置にいる人物だ。当然セプテムもノベンタ同様に色々と忙しいのだろうが……幸い今は暇で、俺と話を出来る程度の時間はあるらしい。
「ちょっと相談があってな」
『私にか?』
胡散臭そうなセプテムの顔。
まぁ、俺は最初からセプテムに対しては友好的とは言いづらい態度だったしな。
その辺は仕方がない。
ともあれ、今はそれでも話を聞いて貰う方が必要だ。
「ああ、連合軍の中でも強硬派のあんたにだ」
その言い分に多少は興味を惹かれたのか、セプテムはニヤリとした笑みを浮かべる。
……尚、この部屋の中にいたパイロット達は、俺がいきなりセプテムに連絡を取ったのが予想外だったのか、皆が言葉を失っている。
『ほう、私に直々にか。……いいだろう、幸い今は時間がある。話くらいは聞いてやろう』
「そっちにも利益がある話だというのは保証するよ。さて、現在OZにトーラスという新型MSがあるのは知っているか?」
『ああ、当然知っている』
「それを交渉で何とか譲渡させて欲しい。ガンダムを相手にするには、間違いなく有効な兵器だ」
『トーラスカノン、か』
将軍の地位についているだけあって、トーラスについては知っていたらしい。
だが、すぐに首を横に振る。
『あの機体はOZの中でも新型だ。それをそう簡単に譲渡するとは思えん』
「ところが、今なら強気に推し進めれば譲渡するんだ。それは保証する」
『……ほう? そこまで自信たっぷりに言うのだ。もしお前の言う通りにして譲渡されない場合、責任は取って貰えるんだろうな?』
「そうだな。俺の言う通りに交渉を進めれば、まず間違いはないと思うがな」
OZにとって、今連合軍に疑念を抱かれる訳にはいかないのだから。
『いいだろう。なら試してみるとしよう』
そう言い、セプテムは俺の要請を受諾するのだった。
……使い道のない人材だと思ってたけど、セプテムは意外と使えるのか?
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