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IS《インフィニット・ストラトス》〜鉄と血と華と〜
第一話 彼の名は――
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から先は数えてない」

「数えるの止めるの早すぎっ!?直すのは束さんなんだからもうちょいねー……」

「ごめん、でも束がこうして機体を用意してくれてるお陰で俺は訓練ができるんだ、頼れるのは束しかいないから」


その言葉に、彼女の頭についている機械のウサギ耳がピーンと張る。


「そう言われたら仕方ないなぁ〜こうなったら束さんが人肌脱いで、ミーくんの為に頑張っちゃうからね!」

「うん、お願い」

「そういえばミーくん」

「?」


はいっと手渡されたのはIS学園入学許可書と書かれた書類だ。


「なにこれ?」

「書類だよ、書類、IS学園の」


ああ、と少年は呟き


「それで?俺は『どちら』として行けばいいの?」

「今回は『三日月・オーガス』で戸籍を作っといたから!」

「そっか」


待機状態のバルバトスをポケットに仕舞いこみ


「そっちの方が呼ばれ慣れてるからいいけどね」







入学式は2日後、少年こと三日月・オーガスは束からの指示で先に学園の寮で生活をすることになったのだ。


「寮か……美味しいもの食べれるといいな」


思い出すのは束が作り上げてきた料理というなの廃棄物、何故ISに関する技術力は天才なのに料理は壊滅的にダメなのかと考えたのだが、そもそも世界のバランスを変えたISを産み出したのは他でもない『篠ノ之 束』本人だからだ、ISに関して強いのは当然のこと。料理がからきしなのは、技術が全てISに傾いてるからだろうと三日月は結論付ける。


「……まだかな、迎え」







「三日月・オーガス、か……」


IS学園の職員室にて、その名前が書かれた書類を目を通す教師『織斑 千冬』はやや眉間に皺を寄せる。

入学式が2日後と迫った最中、先日昔からの友人、腐れ縁とも言える束から突然

“いきなりだけど、入学手続きしてほしい子がいるんだ!書類は送っておくから後はよろしく!会ったらきっとビックリするからその子について何か気になったら束さんに連絡ちょうだい!待ってるよ!”

と捲し立てられるように言われ頭痛がしたのは別の話だ。再び書類に目を向けるが、どうもおかしい。顔写真が張っていないのだ。これではどんな人物が来るのかは分かったものではない、ただ千冬が束から聞いたのは今日指定の時間に、校門の前に来てほしいとのことだ。そこで束の言う人物が待っていると。彼女は時計を見るとそろそろ指定の時刻になりそうであった。


「……いくか、さてはてどのような奴が居ることやら」







校門に到着してから数分後、三日月は校門の脇にある壁によっかかりながらチョコレートを食べ
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