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Three Roses
第二十四話 やつれていく身体その六

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「ですから」
「国がですね」
「持つべきです」
「だからこそ」
「はい、諸侯よりもです」
「国、そして王家が」
「持っていきましょう」
 土地についてもというのだ。
「そうしていきましょう、最低でも税jはです」
「諸侯の領地であろうとも」
「得られるべきです」
「そしてその税を」
「国の為に使いましょう」
 こう言うのだった。
「是非」
「はい、それでは」
「今後統一とそれからの政策についても」
「考えていくべきですね」
「そうです、だからこそ」
「力はですね」
「必要です」
 ロドネイ公もこう言うのだった。
「何でしたら島国、半島におられる」
「マリアとセーラの」
「お力もお借りして」
 それぞれの国の王家に嫁いだ彼女達のそれもというのだ、この二人も今ではそれぞれの立場に相応しい力を持っているのだ。
「難があろうとも」
「乗り切り」
「政治を進める」
「その力を持つべきですね」
「左様です」
「わかっています」
 マリーは強い声で応えた。
「彼女達の力を使うことははばかれますが」
「しかしです」
「いざという時の後ろ盾になってくれます」
「無論マリー様ご自身もそうですが」
「お二方にとって」
「そうもなりますか」
「その場合はですね」
「はい、私は彼女達を助けます」
 セーラ、そしてマリアもというのだ。
「ですから」
「それはお二方も同じなので」
「だからですね」
「そう思われて」
「危機の時は」
「お二人も頼られて下さい、むしろ」
 ロドネイ公は言った。
「お二方の方からです」
「そうした時は」
「マリー様を救われる為に動かれるでしょう」
「そうならない様に気をつけます」
 二人に迷惑をかけたくない、マリーの気遣いだ。
「私自身も」
「ですがそうした場合は」
「彼女達はですね」
「助けて下さいます」
「そしてそのことを」
「ご承知を」
 セーラとマリアもいる、このことをというのだ。
 そして他の側近達とだ、四人で言った。
「三色の薔薇は健在です」
「今もです」
「お三方の絆は消えてはいません」
「あの時のままあります」
「そういうことですか、それでは」
 マリーもここで頷いた、そうしてあらためて言った。
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