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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#32
ETERNAL PUNISHMENTW〜Little Flower〜
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り込まれるマズさっつーか、
例えばオメーの晩酌の時に齧ってたナッツを、気がつけば大して好きでもねーのに
3袋空にしてた時っつーかよぉ〜」
「好きなんじゃないッ! ソレ!」 
 ここも、と胸元を寄せる美女へ、いやそれはと逡巡する美男子を後目に
マルコシアスは遠い空を見つめた。
「――ッ!」
 自分の狙いを予測も付かない奇策で、悉く破ってくる二人に
さしもの闇の鷹も血が滴るほど口中を軋らせた。
 絶対なる勝利の確信、尚かつ己が信念に罅が入ったような
屈辱感が総身を苛んだ。
“コレだけは” 温存して置きたかったが。
 人倫の禁忌に抵触するのみならず、
世界の形容をバラバラにしかねない
【最終兵器】
 だが殺戮の狂気に取り憑かれた男に、
その使用を躊躇う理性は存在しなかった。
 己が全霊を賭して仕える主への狂信が、
その暴挙に拍車をかけた。
 コレを使えば、間違いなく戦いは終わる。
 舞台であるシンガポール首都、その悉くを焼き尽くして後には黒い雨が降る。
 自分も生き残れる保証はない、仲間も何人死ぬか解らない、
しかし、忌まわしきジョースターの血統、
アノ空条 承太郎は確実に葬れる。
 歪んだ覚悟と狂った決意、ドス黒い混沌なる精神のもと男は動いた。
【小型核ミサイル・タルタロス】 
 小型ではあるがその威力、焦熱、汚染力、何れも 「現物」 に劣らない。
 重水素、三重水素(トリチウム)の核融合反応による威力可変型の水素爆弾。
 直径45,7p 長さ3,67m。
 その核出力は嘗てヒロシマ、ナガサキに投下されたモノの
数百倍にも及ぶという正に奈落の業火。
 昏きブロンズ色をしたその弾頭は今、一番安全な場所、
宙に漂うスタンド 『マンハッタン・トランスファー』 の裡で眠っている。
 絶対に目醒めてはいけない歴史の忌み子、人類の負の遺産、
顕現した紅世の王すらも焼き尽くす人間の闇そのもののカタマリが、
膨張したスタンドの底部から堕ちた。
「クハハハハハハハハハハハハハッッ!! これでオワリだ!!
空条 承太郎ッッ!! 如何に強力なスタンドだろうと核の爆発は防げまい!!
コレでいい!! 仮にオレが死んでも貴様等全員道連れに出来るなら本望よッッ!!」 




“Dirty deeds done dirt cheap”
  (いともたやすく行われるえげつない行為)




 狂気の行き着く果て、狂乱の直中でジョンガリ・Aは叫んだ。
 最早スコープから眼を離し愛銃も足下へ無造作に転っている。
 最強の兵士、闇の鷹。
 この男にとって、 「任務遂行」 こそ至上のコト。
己が生きる意味であり充足を実感出来る瞬間。
 その為に犠牲に出来るモノは、“自らの生命” までも含まれ
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