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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#32
ETERNAL PUNISHMENTW〜Little Flower〜
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過ぎるが
トーガに効果がない事、そしてマルコシアスが 『実体』 を伴っていない事から
マージョリーはこの結論を導き出した。
 フリアグネやシュドナイ、ソラト、ティリエル、果てはイルヤンカに至っても
厳然とした「実体」を以て存在しているためこの世の 「理」 に縛られ、
殺人ウィルスの魔の手からは逃れられない。
 しかし実体を伴っていないモノ、
「生物」 として認識されないマルコシアスなら
ウィルスの撒き散らす破滅から逃れられるのではないかと
マージョリーはあの最中瞬時に類推した。
 そしてその予感は見事的中。
ワクチンは疎かレトロウィルスすら開発できなかった悪魔の生物兵器は、
封絶を突き破って未曾有のバイオハザードを引き起こす寸前で
発する瘴気諸共喰い尽くされた。
 極限の獰猛さを更に超えた存在、狂猛(きょうもう)さで多くの同属を屠り
暴虐無尽に掻き喰らってきた蒼き魔狼によって。
「ヒャーーーーーーーーーーーッハッハッハッハッハッハアアアアアアアアアア
アアアアアアァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッ!!!!!!!」
 開いた神器の裡側から、蹂躙の王が高らかに吼える。
 その狂声は唖然とスコープを凝視する闇の鷹にも、
強化ガラスをビリビリと震わせて届いた。
 やがて、夥しい数の白き(むくろ) が散在するシンガポールの街並みは、
その惨状とは裏腹に浄化された空気で充たされた。
「ぐえぇぇっぷ、あぁ〜、マズかった。
こんなマジィもん生み出すとは、やっぱ人間なんてロクなもんじゃねぇ。
オレが好き嫌いなくて良かったな?
えぇ? 我が僥倖の月姫、マージョリー・ドー」 
「えぇ、ホント助かったわマルコ。
一か八かの賭けだったけど、どうやら上手く転んだみたいね」
「本当に、ありがとう御座います。
あんな失礼な事を言ったのに、ボクまで救ってもらって」
「あぁ? 何か言ったか? 忘れちまったぜ、ンな昔の事」
 深い敬意と謝意を以て頭を下げる花京院に、
鉤爪を出したマルコシアスはめんどくさそうに軽く振る。
 ただ、同じ女の為に必死になっただけ。
男であるならそれは当然で、衝突しない関係などつまらないと考える
魔狼は本当に何の隔意(かくい)も抱いていなかった。
「に、しても、本ッ当マズかったぜあの “うぃるす” とかいうの。
この世と紅世のモンじゃねぇくれぇマズくて…………
もう一発撃ってこねぇかな?」
「はぁ!? 今さっき私達死にかけたってのに、何言ってんのアンタ!?」
 顔と首の血を上品なハンカチで拭う花京院の行為を当然のように受けながら、
マージョリーは声を張り上げる。
「いやぁ〜よう、本当に死ぬほどクソマズくて……
でもクセになるマズさっつーか、いったん味わうと引き擦
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